平成6年度2学期始業式講話
- 公開日
- 2024/08/28
- 更新日
- 2024/08/28
校長室より
おはようございます。今朝は登校してくる皆さんから元気な挨拶をされて、とっても元気をもらいました。そして、体育館に来たら、5年生、続いて6年生がびしっと並んで待っている姿がありました。上級生、かっこいい、立派、と嬉しくなりました。今日から始まる二学期には、たくさんの行事が待っていますね。40周年という記念の年に、みんなで南大沢小学校の新しい歴史を創っていきましょう。
さて、この夏休み、世界中の注目を集めた大きな出来事がありました。フランスのパリで行われたオリンピックです。夜中に目をこすりながらテレビで応援していた人もいるかもしれません。たくさんの努力を重ねてたどり着いた夢の舞台で大きな成果を上げた選手たちは本当に素晴らしい、と思います。と同時に、オリンピックの価値はメダルだけじゃないな、ということも感じました。
スケートボードの四十住さくら選手は、誰かが失敗すれば決勝に残れたかもしれない状況で、「決勝には行きたいけれど、人の失敗を期待したくない」という言葉を残しました。選手一人ひとりへの尊敬の気持ちがよく表れていてとても爽やかでした。体操の橋本選手は、団体戦の最後の場面で、日本が逆転して会場が騒然とする中、ライバルの中国選手の演技のために身振りで会場が静かになるように努めていました。試合後も、中国選手に声をかけ、友情の深さを感じさせました。
日本とは違い、国によっては代表選手が数名、という国もあります。そうした国の人々は、テレビを見ながらどんなことを考えていたのでしょう。メダルの数の多い少ないではなく、世界の中で自分の国の旗が振られている嬉しさを感じていたのかもしれません。今日からはパラリンピックが開幕します。ぜひ、スポーツに、世界の国々に、障害のあるなしに関係なく全力で挑戦する人々に、関心を深めていきましょう。
さて、2学期のスタートにあたり、皆さんに詩を紹介します。聞いたことのある人もいることと思います。蒔田晋治さんという学校の先生が書いた「教室はまちがうところだ」という詩です。校長先生はこんな教室、学校にしたい、と思っています。長い詩なので、はじめの部分だけ、ちょっと聞いてください。
『教室はまちがうところだ』蒔田 晋治
教室はまちがうところだ みんなどしどし手をあげて
まちがった意見を 言おうじゃないか まちがった答えを 言おうじゃないか
まちがうことをおそれちゃいけない まちがったものをわらっちゃいけない
まちがった意見を まちがった答えを ああじゃあないか こうじゃあないかと
みんなで出しあい 言いあうなかで ほんとのものを見つけていくのだ
そうしてみんなで伸びていくのだ…(後略)
これから始まる2学期、ちょうど100人の南大沢小学校の子供たちみんなが、ほんのちょっとの勇気と、たくさんの優しさで、「ほんとのもの」を見つけていきましょう。