学校日記

3月避難訓練より

公開日
2024/03/01
更新日
2024/03/01

校長室より

 今朝5:43に千葉県を中心に地震がありました。気が付いた人いましたか?校長先生の住んでいる町では、まだ暗い日の出前の時間に、けたたましいサイレンが鳴り「市内の地震計が震度5強を観測しました!皆さん落ち着いて命を守る行動をとってください!」と町中に防災の放送が入りました。実はこの時、市内は震度1程度だったので、間違った放送だったのですが、朝ごはんを食べていた校長先生はとても驚きました。とりあえずテレビをつけ、ガスの元栓を切ったのですが、それ以外の行動を思いつきませんでした。本当はこれではいけない。玄関のドアを開け、家族を起こし、防災リュックを用意して次に備えた行動をしなければいけなかったのかもしれません。実際の場面では、なかなか行動できないのだ、と思い知りました。
 さて、みなさん今日は令和5年度最後の避難訓練でした。いつも言っていることなので耳が痛いかもしれませんが、避難訓練は毎回100点でないといけません。「まあ大体できていたので合格」ではないのです。その意味で、今朝の校長先生は不合格です。そして1年生から訓練を初めて6年生になったら安全に避難できるようになりました、でも困るのです。1年生でも「おかしもち」の意味をきちんと理解し、自分の命を守る最善の行動ができなければいけません。この1年間様々な場面を想定した訓練をしてきました。「地震」「火事」「不審者対応」「台風の接近による保護者への引き渡し」などなど。そしていつ起こるか分からない災害に備えて「授業中」「休み時間」「予告なし」「放送機器が使えない」などいろんな状況の訓練を行ってきました。「こうすれば助かる」という一つの正解はないのです。「基本の行動」「おかしもち」以外は、みんな自分たちで考え、全員が安全に避難する、ということが必要なのです。
 今日の訓練は「放送機器が使えない」という設定でした。火災が起こると、電源がショートし、この建物全体の電気が使えなくなることは十分考えられます。そうすると、いつものような「訓練、訓練!」という放送は聞こえません。そして「地震」ならば、揺れを感じるので全員が一度に行動を始められますが、「火災」しかも火元から遠い場所では、気づくのが遅れてしまいます。そんな中での避難訓練、鼻や口をマスクやハンカチで覆い、「おかしもち」を守って行動できましたか。上手にできたみなさん、落ち着いて行動できた自分をほめてあげてください。この後、担任の先生と、しっかり振り返りをしましょう。