学校日記

12月避難訓練「火災想定・非常階段」講話

公開日
2025/12/08
更新日
2025/12/08

校長室より




















 今日の避難訓練は校舎の二階、「みなみ会室」から火が出て、校舎西側の非常階段を使って安全に校庭へ避難する、という訓練でした。普段あまり使われることのない非常階段ですが、まず西側校舎の外に非常階段があること、家庭科室、理科室、音楽室を通り抜けて避難できる、ということを知ることがとても大切です。火事で一番恐ろしいのは「煙」です。そこから離れた場所にある避難経路を正しく理解して使える、このことが皆さんの命を守ります。例えば給食調理室や家庭科室、理科室などから火災が発生したら、今日の非常階段は使えません。逆に、火元から離れ、校舎東側の階段を使うようにすることが必要になるのですね。しっかり頭に入れておきましょう。



さて、この週末、南大沢小学校は、地域防災訓練、宿泊訓練が行われました。土曜日には放課後子供教室の主催で「暗闇体験」も行われました。この中に参加したよ、という人もたくさんいると思います。夜の炊き出しでは中学生が大活躍して、体育館で一晩過ごす人たちの食事を準備しました。また翌朝は、中学生はいなかったので、小学生の高学年のお友達がごはんやみそ汁を配ったり、体育館の清掃をしたりと大活躍しました。いざ、災害が起これば、皆さんはお客さんではなく一人一人が助け合って命を守ることが大切です。学校での訓練は毎月やっているけれど、家庭では一度もやったことがない、本当に災害が起こったときどう行動すればよいか分からない、という人は意外に多いはずです。訓練で100点満点できて、初めて本番に備えることができるのです。



ここに2枚の写真があります。ニュースなどで見たよ、という人も多いかもしれません。香港の高層マンションで起きた大規模火災と、日本の大分県で起きた町全体が燃えてしまう、という大変な火災です。どちらもこの11月に起きてしまいました。香港の火災では、建物の改修工事をやっていたために、ビルの周りが足場や布で覆われ、それが上へ上へと燃え広がることによって大火災になり、100名を超える多数の住民の方が亡くなってしまいました。また大分の火災では、187棟もの建物が燃えてしまいました。しかし、住民の皆さんは日ごろの訓練や助け合い、声の掛け合いをしながら、素早く動くことが難しい高齢者の方がたくさんいたにもかかわらず多くの人が安全な場所まで避難することができました。お一人の方が亡くなってしまわれた、ということなので大変悲しい出来事ですが、改めて日ごろの訓練や助け合いが大切だ、ということがわかりました。今日の訓練の内容、そして非常階段の場所、しっかり頭に入れてこれからの学校生活を過ごしてください。