6.9 自分と相手の課題を分けて考える(ふれあい月間、いじめ防止)
- 公開日
- 2025/06/09
- 更新日
- 2025/06/09
学校から
「いじめられた子にはいじめられる原因がある」という問いに、あなたのお子さんはどう答えるでしょうか。また、保護者の方はどう答えますか。
この問いに対して、学校で繰り返し指導している価値観は「いじめられる原因はない」というものです。上の問いに対して「原因がある」と答える子がいる間は、いじめはゼロにはなりません。
AさんがBさんとCさんの2人にとって嫌なことを繰り返したとします。Bさん、Cさんが苦痛を感じたら、これは「AさんからBさん、Cさんへのいじめ」です。
では、Bさんが苦痛とまでは感じずに、または苦痛を感じた仕返しとしてAさんに嫌なことを仕返して、結果Aさんが苦痛を感じたとしたらどうでしょう。学校の考え方は、これも「BさんからAさんに対するいじめ」となり、AさんとBさんの間では、双方がいじめ、いじめられてたものと捉えます。
Bさんが嫌だと感じることをしたこと、これはAさんの課題であり、改善が求められます。
このAさんの課題に対して仕返しをしてしまったことは、Bさんの課題なのです。Bさんは、Aさんの課題(特性)に引っかかってしまうという課題(特性)があるのです。
なぜなら、CさんはAさんに対して仕返しをしていないのです。
いじめられた子には、何かしらの改善点、課題、特性があるのかもしれませんが、それは、他の人がいじめてよい理由には絶対になりません。
相手の課題と自分の課題を完全に分けて考えられるようにならないと、いじめはなくならないのです。
保護者の方には、お子さんがいじめをしない強い子になれるように、学校と同じ考えをもってお子さんに接してほしいと思います。
【写真】
6/6(金)、6年生を対象として、弁護士を講師とした「いじめ防止授業」が行われました。命を断つことになってしまった子の手紙の朗読を聞くなどセンシティブな内容でした。自分ごととして考え、記憶に残ったでしょうか。
お子さんがいじめは絶対ダメという強さをもてているかどうか、ご家庭で話し合ってください。