10.18 公立学校が目指すラーメン屋は…
- 公開日
- 2024/10/19
- 更新日
- 2024/10/19
学校から
とある研修で、現代の公立小学校のあるべき姿を、多くの人が大好きなラーメン屋さんに例えた話がありました。
お客さんから見たラーメン屋さんの評価を書いてみます。
【一つの味にこだわるラーメン屋さん】
○中華そばならここだよね
〇濃厚コッテリスープが美味しいな
〇がっつり食べたい日はこのラーメンだね
⚫︎行列できてたから何となく入ってみたけど、味は選べないんだね
⚫︎餃子やデザートはないんだね
【いろいろな味やサイドメニューおくラーメン屋さん】
〇醤油、塩、味噌…今日は何にしようかな
〇今日は麺の量を減らして、その分餃子を食べよう
〇とんこつラーメンにするから口直しのシャーベットも頼もう
⚫︎味噌ラーメンで比べたら、味噌ラーメン専門店の方がおいしいな
⚫︎〇〇系ラーメンと比べると物足りないな
さて、学校にとってのお客さん(ステークホルダー)は、基本的には学区域在住の子どもたちとその保護者です。
公立小学校の子どもたちは、その学区域に住んでいるという理由で、市教育委員会に割り振られた学校に通います。
お客さんが選んで通える中学校や高校であれば、【一つの味にこだわるラーメン屋さん】のように、「学力」「部活動」などの特色を打ち出して、それに同意した人が通えばよいと思います。
しかし、お客さんが基本的に選ぶことのできない公立小学校は、【いろいろな味やサイドメニューおくラーメン屋さん】になる必要があると思います。
集まるお客さんが求めるオーダーは、人それぞれ違います。それを受け入れる側の公立学校、そして教室が画一的であればあるほど、「私には合わないから行きたくない」と思うのは自然なことです。
子どもたち一人一人に目を向けても、日によって体調も違いますので、日によって選べるメニューも必要かもしれません。
「所属する教室に入れないならお休みです」では、一つの味にこだわるラーメン屋さんです。
上壱分方小学校では、教室に入れない時には、安心できる場所(メニュー)を提供しながら、気持ちの聞き取り(写真左)、一時避難的な別室学習(写真中)、オンライン授業配信(写真右)などの子どもたちの様子に応じた支援(メニュー)を子どもたちや保護者とともに考えたいと思います。
メニューのバリエーションを増やすには、地域の力もたくさん必要ですが、その時々に提供できるメニューを保護者の方と話し合いたいと思います。
お子さんが困っていたら、保護者の方からも、まずは担任にお声かけください。
☆多様なメニューは、基本的には教室に安心して戻れるようになるためのものです☆
☆教育活動のお手伝いをしてくださる地域の方を募集しています。関心のある方は、副校長(042-651-1961)までご連絡ください☆