9.17 「問い」を引き出す仕掛け(「発問」の主語は子ども、主体性の伸長、内発的動機付け)
- 公開日
- 2025/09/17
- 更新日
- 2025/09/17
学校から
★本日の写真はPDFでのデータがなく、映像が不鮮明です。ご理解ください。
「教え込みからの脱却」「ティーチングからコーチングへ」「予測困難な社会で生き抜く力の育成」…子どもに主体性を育むことの大切さについては、いろいろな言葉で表されています。
一方で、「主体的に学びなさい」と言ったら子どもたちの主体性が育まれるわけではありません。われわれ大人は、子どもたちが自ら「問いを発する(発問)」ために、どのように関わるとよいのでしょうか。
教員が授業を構成するにあたり意識していることを以下にいくつか紹介いたします。
○習ったことと習っていないことが混在している課題の提示
→発問「できそうなのにどうしてできないのだろう」「これまでと何が違うのだろう」
○美しい(美しくない)ものの提示
→発問「どうして美しい(美しくない)のだろう」
○見えそうで見えない部分のある場面の提示
→発問「この続きがわからないな。どうなってるのだろう。」
○矛盾のある場面の提示
→発問「あれ、変だな。どうしてだろう。」
○困惑する・抵抗感のある場面の提示
→発問「困ったな。どうすればいいかな。」
○面倒さ、煩雑さのある場面の提示
→発問「ごちゃごちゃを簡単にできないかな。」
これらは、ご家族での日常生活において、保護者等が子どもたちにかける声かけの参考にもなると思います。
われわれ大人は、答えを教えたり、答えの方向に導いたりする以上に、子どもの知的好奇心、探究心をくすぐる声かけを心がけることで、主体性を育み、内発的動機を引き出したいものです。
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