おはようございます。
今日は、皆さんに身につけてもらいたい基本的生活習慣 「 あ じ み こ し 」 の 「 じ 」 時間 についてお話しさせてください。
この世でお金で買えないものは何か? と聞かれたら、皆さんは何と答えますか。
命・愛情・夢など、いろいろあると思いますが、その中の一つに 「 時間 」 があります。
この 「 時間 」 について述べたことわざに 「 Time is money . 」 ( 時は金なり ) というのがあります。 時間はお金と同じように大切なものだから、無駄に使ってはいけない、という意味ですが、時間はお金とは比べものにならないぐらい貴重なものなのです。
なぜなら、使ったお金はまた働いて取り戻すことができるかもしれませんが、失った時間、過ぎ去った時間を取り戻すことは絶対に不可能だからです。
そんな当たり前のことを、私たちはあまり意識せずに日常生活を送ってしまいがちです。 特に若くて健康な人たちの中には、「 自分には無限の時間が与えられている 」 と、勘違いしているのではないかと思えるような人もいます。
そこまでの勘違いはしていないまでも、時間を大切にしようと意識して生活している人は、少ないように見えます。
心配なことは、時間を大切にする意識の乏しい人は、おうおうにして集合時間や待ち合わせの時間に遅れても平気、あるいは、今やるべきことを 「 そのうちにやればいいさ 」 と先送りしてばかり … といった習慣を身につけてしまいがちであることなのです。
「 時間 」 とは、かけがえのないものです。 「 かけがえのない 」 とは、「 他の何物にも代えられない 」 という意味です。 だからこそ、時間を無駄につかうことによって失うものもまた、取り返しのつかないものであることが多いのです。
特に集団生活の中において、それは顕著です。
集団生活の中では、自分が時間を守らなかったばかりに、他人の時間まで奪ってしまうということがよくあります。 例えば、学校で一人が集合時間に遅れたために、全体行動がとれない、授業が始められないといったことなどです。
こうして奪われた他人の時間は、いくら謝っても取り返しがつきません。
さらに、他人の時間を奪うことによって失う自分への信頼感、自分が負わなければならない責任もまた、取り返しのつかないことになりかねません。
事実、会社などで時間が守れなければ、即クビになることだってあります。 時間を守らないことによって信頼感を失い、ひいては自分の社会的地位を失うことなど、むしろ一般社会では当たり前のことなのです。
「 時間を守る 」 ということは、あらゆる社会・集団・組織の中で要求される、最低限のルールでありマナーでもあります。
皆さんには、ぜひ別所中学校での 「 ノーチャイム着席 」 や 「 5分前行動 」 などを通して、身につけてもらいたいと思います。