10月19日(火) 本日の授業風景
- 公開日
- 2010/10/19
- 更新日
- 2010/10/19
校長より
3年生・数学(少人数)の授業の様子です。
担当は、天野先生・加藤先生・鈴木先生です。
すべてのグループが 「 相似な図形 」 の学習に入りました。
天野先生のグループ ( 写真・上 ) では、「 拡大した図を 『 拡大図 』、縮小した図を 『 縮図 』 という 」 ことを確認していました。
すると、○○君から 「 なぜ拡大した図は 『 拡大図 』 と呼ぶのに、縮小した図は 『 縮小図 』 と呼ばないのですか? 」 というもっともな質問が出ました。
私はその場で即座に答えられなかったので、校長室に戻って考えました。
「 縮図 」 という言葉は、数学で学んだ 「 1.図形の形を変えずに縮めたもの 」 という意味のほかに、「 2.たとえとして、本物の様子を規模を小さくして表現したもの 」 という意味でも使われます。 「 学校は、社会の縮図である 」 とか、「 この1年間の出来事は、人生の縮図のようだった 」 などという言い方です。
もともと 「 縮図 」 という言葉は、一般的に 「 2 」 の意味で使われることのほうが多かったのかもしれません。 そのため 「 拡大図 」 の対義語もあえて 「 縮小図 」 とはせず、すでに広く普及していた 「 縮図 」 にそろえてしまった … というのが私の想像です。
そして、もうひとつ。
もともとは 「 縮小図 」 だったが、「『 縮小図 』 の 「 しょう 」 って、『 小 』 だっけ? それとも 『 少 』 だっけ? 」 と迷ったり間違えたりする人があまりにも多かったので、面倒くさくなって 「 縮図 」 にしてしまった … というのは、さすがにあり得ませんよね?
校長 武田幸雄