学校日記

音楽会

公開日
2012/11/19
更新日
2012/11/19

学校

 おはようございます。
 おいそがしいところを音楽会にお越しいただきありがとうございます。
 音楽というのは、本当に不思議な力を持っていますね。子どもたちの思いがジーンと伝わってきます。すばらしいです。
 ただ、この演奏は昨日今日できたものではないのです。長い期間練習してきた成果です。皆さんには長い人生経験がありますから、それに照らし合わせて子どもたちの苦労や努力が見えるわけです。だからジーンとくる。ところが、練習を始めた頃、子どもたちには、自分たちがここまで来れるということがイメージできなかったと思います。だから教員が指導して、要するに教えてここまで来たのです。そして今回のこの経験を通して子どもたちは自分たちの可能性が広がり、イメージできる世界が広がったのです。教育というものは、このようなものだと思います。見えていない子どもたちに、見えている大人が教えて見えるところへ到達させていく。子どもたちの世界が広がっていく。そういうことだと思います。
 今朝、廊下を歩いていましたら、子どもが二人ついてきました。私が曲がると子どもたちも曲がってくる。何かありましたかと尋ねると、「うふふ」と笑っている。何かなと思ったら、こんな手紙をくれました。昨日、教員の合唱を子どもたちに披露したのですが、それに対する手紙でした。たくさんあるのですが二つだけ読んでみます。
 「先生たちの合唱“ふるさと”とってもやさしい曲でしたね。私の心までやさしい気持ちになりました。こんなにすばらしい合唱ありがとうございました。」「先生たちが合唱した“ふるさと”という曲が、息がピッタリですごいと思いました。とても練習したんだなと思いました。」
 このように人のよいところや苦労が分かるということが子どもたちの成長ぶりを示していると思います。

   平成24年11月17日  音楽会で校長挨拶より(要旨です)