学校日記

カマキリと降雪量?

公開日
2012/10/23
更新日
2012/10/23

学校

 おはようございます。
 皆さんはカマキリを知っていますね。皆さんが学校のまわりで見つけることのできる、あのカマキリは不思議な能力を持っているのだそうです。どのような能力かというと、その地域の雪の量を予告する能力です。カマキリの卵は地上から50センチメートルくらいから2メートルくらいの高さにありますが、その平均値が高い年は、雪がたくさん降るのだそうです。つまり、カマキリが卵を産み付ける高さによってその冬の雪の深さが分かるというのです。すごい予知能力ですね。本当でしょうか。
 新潟県長岡市の電気工事会社の社長さんだった酒井與喜小夫さんは、このことを調べて確かめました。10年間も調べたそうです。その結果、本当にカマキリの産み付けた卵の高さと、その冬の雪の量は関係があるとわかったのです。酒井さんはこの研究で博士になりました。論文が認められて、博士号をもらったのです。
 さて、皆さんが何かを調べたり研究したりするときに大切な力が2つあります。1つは「なぜだろう不思議だなと思う力」です。これが頑張る力になるのです。そして2つ目は「算数や国語、社会や理科の力」です。カマキリと雪の研究でも、長さを測ったり計算したり、調べたことを文章にしたり、雪が降る地方のことやカマキリのことに関する知識を使ったりしました。皆さんが今、小学校で取り組んでいる毎日の勉強が役に立つのです。頑張って勉強する意味があるのです。楽しみですね。
 では、最後に一つ問題を出します。学校の近辺で皆さんが見つけるカマキリは緑色をしています。なぜ、緑色なのでしょうか。ヒントは、カマキリにはカレハカマキリと言って落ち葉のようなカマキリがいます。また、ハナカマキリと言って花にそっくりのカマキリもいます。さあ、このあたりにいるカマキリはなぜ緑色なのでしょうか。考えてみてください。

    平成24年10月22日  児童朝会で校長の話より