学校日記

国語「全ては編集されている」 1年生

公開日
2025/07/15
更新日
2025/07/15

お知らせ

この授業の導入部が素晴らしかったので、詳しくお伝えします。


先生「ジャイアンツを知っている人?」「タイガースを知っている人?」

生徒「知ってる!」「自分はタイガースファン!」(10名弱の生徒から声が上がる。)

先生「ジャイアンツ対タイガースの試合の翌日の新聞を見てみましょう。」(「スポーツ報知」と「デイリースポーツ」を見せる。)

先生「見出し、試合結果、その他気付いたことを書きましょう。」

生徒「見出しは、スポーツ報知は阿部監督、デイリースポーツは森下選手」「試合結果は、スポーツ報知は小さく一か所、デイリースポーツは副見出しにも『連倒』とある」「スポーツ報知はジャイアンツ側に立っていて、デイリースポーツはタイガース側」「デイリースポーツは上のほうに虎のしっぽがある」

先生「2つの新聞を比べて、分かったことを書きましょう。」

生徒「同じ試合でも、伝えたい内容が違う。」

ここで先生が授業の目標を提示しました。

先生「2つの新聞は事実を伝えていますが、編集されています。これは新聞以外にもテレビも同様です。編集にはどのような効果があるのでしょうか?今日の授業の目標は『編集がもたらす効果を理解する』です。」

2つのスポーツ新聞を見せたことで、生徒の興味・関心をもたせることに成功していました。

その後、編集がもたらす効果と、私たちが情報を受け取るときに気を付けなければいけないことを「対話」しました。「対話」については、先生が各班に対話カードを配ったり、発表する人の右隣の人が「どうしてそう思ったの?」と意見の背景を知ろうとする質問をするよう働きかけた利したことが非常に有効でした。

生徒たちは友達の意見を否定せずに受け入れること、またそれぞれの意見の根拠について話し合うことができていました。