学校日記

4月20日 校長講話

公開日
2020/04/22
更新日
2020/05/07

今日の出来事

みなさん、おはようございます。4月20日(月曜日)の校長(こうちょう)先生からのお話をはじめます。
きょうは、『ハチドリのひとしずく』というお話を紹介(しょうかい)します。

森(もり)が燃(も)えていました。森の生き物(いきもの)たちは、われ先(さき)にと逃(に)げていきました。でも一羽(いちわ)のハチドリだけはいったりきたり、くちばしで水(みず)のしずくを一滴(いってき)ずつ運(はこ)んでは火の上に落(お)としていきます。動物(どうぶつ)たちがそれをみて、
「そんなことをしていったい何(なに)になるんだ」
といって笑(わら)います。そのハチドリはこう答(こた)えました。
「私(わたし)は私にできることをしているだけ」
これは、南米(なんべい)のアンデス地方(地方)に昔(むかし)から伝(つた)えられてきたお話を聞(き)いた、辻 信一(つじ しんいち)さんがほん訳(やく)したものです。ハチドリは、南米と北米(ほくべい)に生息(せいそく=すんでいる)する体長(たいちょう)わずか10センチメートルの小さな鳥(とり)です。私たち人間(にんげん)の中にも、燃(も)える森に水のしずくを落(お)とし続(つづ)けるハチドリのように行動(こうどう)している人がいるのです。ノーベル平和賞(へいわしょう)の受賞者(じゅしょうしゃ)であるケニアのワンガリ・マータイさんもその一人です。マータイさんはアフリカの砂漠化(さばくか)した土地(とち)に木を一本一本植(う)え続(つづ)け、人々(ひとびと)の心に平和(へいわ)の種(たね)をまき続けてきました。 そして、マータイさんは世界(せかい)の環境大使(かんきょうたいし)、平和大使(へいわたいし)として日本(にほん)にもいらっしゃいました。「もったいない」という日本語のすばらしさを世界に広めたのもマータイさんです。
さて、さて今、日本(にほん)や世界(せかい)が直面(ちょくめん)しているウイルスとのたたかいですが、一人一人が「私にもできることがある」と考(かんが)えて行動(こうどう)することが求(もと)められています。それは、「お家(うち)で過(す)ごそう」です。たった一人の行動は、このハチドリの一滴(ひとしずく)のような小さな行動かもしれませんが、全員(ぜんいん)が行動を起(お)こせば、それは大きな森の火事(かじ)を消(け)せるほどの力(ちから)になるということです。この、ひとしずくがなければ始(はじ)まらない、私たちが小さな行動を起こすことで世界が変(か)わっていくと信(しん)じて行動しましょう。

さて、先週(せんしゅう)お話ししたクイズの答(こた)えです。
「よく考える子」
「こころ(心)を大切にする子」
「いのち(命)を大切にする子」
「ちいき(地域)を愛(あい)し ちいき(地域)を大切(たいせつ)にする子」
の最初(さいしょ)の文字(もじ)をたてに読(よ)むと「よこいち」「横一」と学校(がっこう)の名前(なまえ)になります。この合言葉(あいことば)を覚(おぼ)えて、よりよい自分(じぶん)になれるようがんばっていきましょう。