昨今、他県の中学校で起きたいじめに関する報道が連日行われています。
学校や行政の対応や刑事告訴に至ったことなどが大きく報道されていますが、本来は、なぜ、少年が自ら命をを断つことまで追い込まれてしまったのか、また、周りはそれに気付き、止めることができなかったのかということに焦点があてられるべきではないかと思います。
いじめをなくすには、いくつかの側面から取り組む必要があります。
(1) 子供たちに「弱いものをいじめることは人間として絶対に許されない」との強い
認識をもたせること。
※ このことについては、すべての教育活動全体を通じて、お互いを思いやり、
尊重し、生命や人権を大切にする態度を育成することや、友情の尊さや信頼の
醸成、生きることの素晴らしさや喜び等について気付かせるよう、繰り返し、
指導しています。
(2) いじめられている子供や、いじめを告げたことによっていじめられるおそれが
あると考えている子供を徹底して守り通すということを、教職員が、言葉と態度
で示すこと。
※ 今回の報道等を受け、全学級で担任からあらためて、「いじめは絶対に許さ
ない。困っている子のことを全力で守る。」と話をした上、「友達からされて嫌な
ことがあったら先生に相談すること。」「嫌なことをされている友達を見かけたら
先生に教えること。」を指導しています。これは、今回だけでなく、これまでも継
続的に行ってきたことです。
本校は、スクールカウンセラーの拠点配置校でもあり、子供たちの相談窓口
を今後も幅広く設けていきます。
(3) 家庭・学校・地域社会などすべての関係者がそれぞれの役割を果たし、一体
となって いじめの問題に真剣に取り組むこと。
※ 自分のお子さんが、学校での様子を話しているか、登下校中の子供たちの
様子に変わったことがないかなど、保護者や地域の目でいじめを未然に防ぐ
こともできます。
弐分方小学校の教職員は、子供たち一人一人と真剣に向き合い、困っている子を
全力で守ります。
そのためには、保護者、地域の皆様のご協力も欠かすことはできません。
本校にかかわるすべての方々の力を結集して、子供たちが安心して通える
「いじめ0」の学校をつくっていきたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
(写真は、本日行われた、5・6年生合同の「スポーツ交流会」で体操をしているところです。互いを応援し、認め合うことで思いやりの心をはぐくむことにつなげます。)