学校日記

学芸会余話

公開日
2009/11/26
更新日
2009/11/26

校長室こぼれ話

2学期の大行事学芸会が成功裏に終わりました。

「面白うてやがて寂しき祭りかな」
学校全体が、満足感といくばくかの寂しさの余韻に浸っています。
夏休み頃に台本を決め、11月13・14日の本番を目指し、児童と教職員が一団となって取り組んできました。当日の児童の演技は、体育館中の観衆を感動させました。衣装や小道具、また様々な励ましなど、保護者の皆様の協力があったればこそ、学芸会は成果があげられたのだと思います。ありがとうございました。

 さて、児童鑑賞日にあって、保護者鑑賞日になかったもの・・それが、職員劇です。
お子様から聞いた方もいらっしゃると思いますが、教員の有志により「白雪姫と5人の王子たち」という劇を児童の前で行いました。脚本は、不肖私森田が担当し、6年担任を主人公にした劇です。若手教員と、昔は若かった教員とで、配役を決めました。人間にとって一番大切なものは何かという高尚な主題と、アラサーの婚活という現代の話題を織り交ぜた寸劇です。

国王パウロ二世(篠原)と王妃ジョセフィーヌ(川崎)、次女の黒雪姫(北沢)は、長女白雪姫(越智)の婚活を巡ってけんけんがくがく。お見合いの日に、近隣の小国から5名の王子が集まり、白雪姫に自分をアピールしながら求愛します。横柄な権力者マッシー王子(田中ま)、ひょうきんで軽いピカリン王子(田中み)、自転車大好き肉体派ギンリン王子(小野た)、金持ち気弱なボクーチャ王子(鳥海)、そして愛と優しさはあるが3無(若く無い、金が無い、さえない)のビンボール王子(高橋)・・・
 誰が婿にふさわしいかと迷っている姫の代わりに、会場にいる子どもたちの拍手により、なんとビンボール王子が選ばれたのです。「権力・笑い・容姿・金」等よりも「愛情・優しさ」を高い価値と子どもたちは認めたのです。しかし、最後に大どんでん返し!さえないビンボールは世を忍ぶ仮の姿、婆や(小野た)が美しい王子へと変身してビンボールと入れ替わり、ついに白雪姫と結ばれ、一同大団円を迎えたのでした。

 先生たちの大熱演で、会場は興奮のるつぼと化しました。
 保護者鑑賞日に職員劇を行うか、議論の末に名誉ある撤退を選びました。お見せできなかったのは残念ですが、学芸会はあくまで児童が主役。時間の遅延と異質な雰囲気を避けられて良かったと思います。
 しかし、本当に面白い劇なのです・・・(若干の未練が)