本校の教育目標

学校の教育目標を達成するための基本方針

今年度は教育目標の「くふうする子」を重点目標とし、ユニバーサルデザインの視点を生かした「誰もがわかりやすい授業」を追究し、児童の学力向上をめざす。特に、教材をビジュアル化したり、ICTを活用したりする等、実践的な授業改善を図っていく。一人一台端末のクロムブックにおいて、ミライシード(ドリル)等で復習するなど個別最適な学習を推進する。

ア 「くふうする子」を育成するために、日々の授業の充実と組織的な授業改善を図る。

  1. 基礎学力の定着と向上
     都や国や市の学力調査の結果において、個人差が大きく、学年構成によって平均の変動が起こる。そのため、今後も基礎学力の定着と向上のための継続した指導が必要である。児童一人一人の実態に即した指導、ユニバーサルデザインの視点を取り入れた指導の工夫、ICTを活用した、わかる・できる授業の推進、教師個々の指導力の向上、授業改善推進プランや学力向上策に基づく組織的な授業改善が必要である。そして、ミライシード等を朝学習や夏休みの補習等で活用し、基礎基本を確実に定着させる。由井中学校と連携して、学習スタンダードに基づく学習規律や学習スタイルの確立や家庭学習ノートによる家庭学習の習慣化をめざす。また、情報教育に簡単なプログラミング学習を取り入れ、事象のモデル化や計算的な思考の基礎を培い、問題解決能力や論理的思考力を育てる。
  2. 言語活動、読書活動の充実
     各教科等の指導に当たっては、言語に関する能力の育成を図る上で必要な言語活動を充実させる必要がある。また、読書は知的活動を推進し、人間形成や情操を養う上で読書週間を身に着けさせることは大切である。そのために学校司書を活用し、蔵書の充実等を図り、学校図書館の利活用を更に推進する。

イ 「はげましあう子」を育成するために、社会性・人間性の育成を中心にした活動に取り組む。

  1. 日常生活や社会における常識、礼儀、規範意識の指導を充実させ、社会との関わりの中で自分を生かす力を育てていく。それと共に自分と社会の関係や社会の仕組み、自らの生き方を考える指導やよきリーダーを育てるためにリーダーシップを育む指導の充実も図り、自分の将来に対する夢や希望をもつことができるようにする。また、副籍交流を通して、特別支援学級と通常学級の交流及び共同学習を推進していく。由井中学校と連携して、生活スタンダードに基づく義務教育9年間を見据えた組織的な生活指導を充実させる。

ウ 「じょうぶになる子」を育成するために、健康の維持・推進を目指す。

  1. 義務教育9年間を見通して、一貫した健康教育の充実と推進を図る。歯磨きなど家庭と連携して健康習慣を把握し、自ら維持増進する意欲を高める。また、体力調査を基に児童の体力の実態と変容を把握し、課題の有る運動を準備運動に取り入れるなどして体育指導を更に充実させ、課題の改善を図る。寒い冬の時期、休み時間に「なわとび週間」を設定し、大繩や短縄で友達と楽しく運動できるようにする。

エ より良い教育を行っていくために、様々な機関との連携を図っていく。

  1. 安全・安心の確保
     学校が子供たちにとって安全で安心して過ごせる場とするために安全指導・安全点検を充実させるとともに、学校安全計画に基づく校内外の安全体制整備と教職員の危機意識の更なる高揚を図っていく。また、いじめ、不登校、体罰ゼロを達成するために組織的対応の下、いじめ対策委員会やスクールカウンセラーと5年生全員の面談等を実施し、早期発見・早期対応による迅速かつ適切な指導を推進していく。
  2. 保護者・地域との連携
     保護者・地域の学校教育に対する関心は高く、年間を通して様々な形で教育活動への支援や協力がある。PTAやボランティア活動によって家庭、地域の教育力を有効活用し、学校関係者の学校教育への理解を深めるとともに、教職員にも地域行事等へ積極的に参加させ、保護者・地域との連携を更に充実させる。また、情報共有の機会の充実と保護者へ発信する情報の質の向上を図り、学校評価を充実させる。
  3. 特色ある学校づくり
     由井二っ子班(縦割り班)活動の内容の充実を図り、子供たちの自主・自律を促進させる。地域環境を生かした体験学習を重視するとともに、プロバスケット選手や元プロ野球選手の指導による体育学習などにより、本物に触れる喜びや感じる心や思う心を醸成させる。
  4. 組織体としての学校機能の発揮
     社会の急激な変化や児童・保護者のニーズの多様化等、学校として対応しなければならない課題が山積している。そこで全職員が、学校として統一した方針に基づき、指導に当たり迅速で組織的な対応をいくことがより一層求められている。児童と触れ合う時間を確保するためにICTを活用した校務の工夫等、校務の効率化や精選を図る。そして、服務事故の未然の防止の為に、年間を通して服務事故防止研修を実施し、服務の厳正に務める。