教育計画

学校の教育目標

生命と人権を尊重し、豊かな人間性や社会性をもち、自国や国際社会に貢献できる創造性と自主的精神に満ちた生徒の育成をめざして、次の目標達成に努める。

  • 体を鍛え、健康な人
  • 進んで学び、よく考える人
  • 正義を愛し、心の豊かな人

学校の教育目標を達成するための基本方針

 1.「進んで学び、よく考える人」の育成のための方針
・基礎的基本的学力の定着を図り、各教科の授業時数の確保に努める。
・生徒一人一人の特性・能力の把握と伸長に努め、ティームティーチングの活用、選択教科のより一層の拡充を通じて個に応じた教育の充実を図る。
・情報化、国際化などの社会の変化に対応し、生徒が地域社会に根ざして生きていくために、自ら学び自ら考える意欲をもち、思考力、創造力、表現力を伸ばせるよう、創意工夫ある教育を一層推進する。
・総合的な学習の時間を中心として、体験的な学習や問題解決的な学習を重視し、生徒の興味・関心・意欲に基づく学習を通じて「生きる力」の育成を図る。
 2.「正義を愛し、心の豊かな人」の育成のための方針
・教育活動全体を通じて、生徒の内面に根ざした道徳性の育成を図り、人間尊重の精神、社会性や正しい判断力 を養い、基本的な生活習慣が身に付くよう、未来を拓く道徳教育の充実を目指す。
・生徒が自主性や創造力を発揮し、情操をはぐくみ、成就感や感動体験を体得できるよう、地域の特性を生かした各種の行事や特別活動等を推進する。
・通常の学級と心身障害学級との交流や障害者施設へのボランティア活動を通じ、自らを律しつつ他人と協調し、他人を思いやる豊かな心をはぐくむための活動を推進する。
 3.「体を鍛え、健康な人」の育成のための方針
・健康を保持増進できるよう基礎的な体力向上と、生涯に亘って積極的に運動に親しむ資質や能力の育成を図る。さらに、心の健康、病気の予防、薬物乱用防止等の健康教育を進めるとともにいじめ等の防止や非行化防止にも努める。
・スクールカウンセラーとの連携を図りながら、カウンセリング機能、ガイダンス機能を充実させ、心身ともに健康な生徒の育成に努める。
 4.学校経営の方針
・開かれた学校づくりに多角的に取り組み、学校 と家庭、地域社会との緊密な連携を保ち、地域社会の教育力や行政施策、制度および外部評価を積極的に活用する。
・学校選択制をふまえ、情報公開を積極的に行い、学校としての説明責任を果たすとともに、魅力ある学校づくりを推進する。また、信頼される学校をめざし、小学校との情報交換を密にするよう努める。
・「ふれあい・夢・いのち」のスローガンのもと、自分らしさを発揮し、未来に希望をもって生きていける生徒の育成に努める。

指導の重点

 1.各教科、道徳、特別活動

  ア.各教科
 ・指導内容を厳選し、基礎的・基本的な内容を重視し確実な定着を図る。
 ・市の研究協力校として、自ら学び主体的に取り組む意欲を育て、授業改善を推進する。
 ・授業改善推進プランを活用し、わかりやすい授業を展開し、生徒の理解の状況や習熟の程度、興味・関心等個に応じた指導の充実を図る。
 ・体験的な学習や問題解決的な学習を重視し、指導方法や教材・教具の工夫を行う。
 ・選択教科のより一層の拡大を通じて、生徒の特性等に応じた多様な学習活動を行い、課題学習、補充的な学習や発展的な学習など個性の伸長を進める。
 ・生徒の自ら学ぶ意欲や思考力、判断力、表現力を重視した適切な評価規準を設定し評価方法を研究する。
 ・ティームティーチングの実施(理科) 基礎的な内容の習熟を重視し、より個に応じた指導の充実を図る。また、自然体験をはじめ観察、実験等の体験的学習を積極的に取り入れ、効果的な授業を行う。
  イ.道徳
 ・学校の全教育活動を通じて一層の充実を図るため、次のようなねらいに基づいて行う。
  -自主・自律の精神を養い、基本的な生活習慣の確立に努める。
  -人間尊重の精神を養い、生命に対する畏敬の念を培うように努める。
  -豊かな心を持ち、個性豊かな文化を創造する力を培うように努める。
  -進んで社会に貢献し、未来を拓く主体性のある行動を培うように努める。
 ・道徳の時間では、心のノート・読み物資料等を活用するとともに、ボランティア活動や自然体験活動などの豊かな体験を生かした学習を充実し、上記の内容を補充・深化・統合させ、道徳的実践力を身につけさせるように努める。
 ・道徳授業地区公開講座を実施し、保護者・地域と道徳教育の在り方についての連携を深め、創意工夫と特色を生かした活動の充実を図る。 
  ウ.特別活動
 ・学校行事を各教科で学習した技能知識を活用し、道徳的実践力を身につけさせる場とする。
 ・生徒と教職員がともに取り組む学校行事を通じ、互いの信頼感を深めるようにする。
 ・生徒会活動を一層活発にし、学校生活の充実や改善向上に対する意識を高めることができるようにする。
 ・学年・学級の活動として、ガイダンスの機能を充実し、集団への所属感を深めさせるとともに、望ましい集団作りに取り組ませる。
  エ.総合的な学習の時間
 ・「生きる」という主テーマをもとに、1学年においては「共に生きる」をテーマとし、ガイダンスを中心に、調べ学習や地域における体験的な学習から、発表までの基礎的学習を行う。 2学年においては「今を生きる」をテーマとし、学び方やものの考え方を中心に、職場体験等の体験的な学習と問題解決的な学習を積極的に取り入れ、主体的に学習できる態度を育てる。 3学年においては、「未来に生きる」をテーマに「歴史をふまえた平和」と「未来の自分探し」の課題を設定し、グループ学習などの多様な学習形態を取り入れながら、生徒が自ら課題を選択し、自ら学び、進んで調査、発表をするための基礎的な能力を身に付けさせるよう努める。
 ・情報社会に対応した技能の習得と、豊かな表現力の育成を図るための指導を工夫する。

 2.特色ある教育活動

 ・地域の恵まれた環境を活用し、体験活動やボランティア活動を通じて地域に生きて学び、豊かな心を培う。
 ・地域のコミュニティ活動を重視し、家庭や地域社会の人々の協力を得、その教育力を集め、開かれた教育活動を創造し、コミュニケーション能力や表現の能力の育成に努める。
 ・生徒が学校や学級での生活によりよく適応すると共に、現在および将来の生き方を考え行動する態度や能力を育成することができるよう、学校教育全体を通じて、ガイダンスの機能を充実させ、異学年交流を深める。    
 ・通常の学級と心身障害学級との日常的な交流を積極的に実践する。

 3.生活指導・進路指導

  ア.生活指導
 ・生活指導の一貫性を目指し、生徒の理解、生徒の状況の正しい把握に努め、基本的な生活習慣を身に付けるように、自律心・正義心を育てる。
 ・学校週5日制にともない、学校教育で培った力を基礎として、家庭や地域社会においても、ゆとりある生活の中で、望ましい人間形成を図れるようにする。また、家庭や地域社会及び関係諸機関との連携を密にして、人と人とのかかわりを重視した指導に努める。
 ・心の教室の充実を図り、スクールカウンセラー・メンタルサポーターを活用し、不登校生徒に対する様々な対応や、生徒の不安や悩みの、できるだけ早い段階での解消に努める。
 ・生命の大切さを指導するとともに、生徒相互の理解と連帯感の育成に努める。健康・安全について理解し、自ら進んで健康の保持贈進や体力の向上を図る能力と態度を育てる。
 ・セーフティ教室等を通して、日常生活における事故及び交通事故の防止に努めるとともに、不審者対策として、生徒自らが判断し、危険を回避できる能力を高める。また、地震などの災害に対して、生徒の安全を確保するように努める。
  イ.進路指導
 ・生徒自らの生き方について考え、主体的に進路を選択することができるよう、教育活動を通じて自己理解を深め、個性や能力を生かそうとする意欲や態度を育てる。
 ・進路選択については、生徒の能力・適性・進路希望に基づき、自己実現を目指すための適切な助言・援助を行う。
 ・当面する進学・就職先の選択に偏ることなく、3年間を見通して、組織的・計画的・継続的な指導を学級活動で進めていき、総合的な学習の時間に、個々の生徒の興味関心に基づいた職場体験学習を行う。