令和2年4月1日に校長として着任しました坂内 聡です。本校は、昭和60年4月1日、時の保護者や地域の方々の『文化は陵南中から』・『心のふるさとになる学校』という熱き理念を基に開校された学校です。その理念は、脈々と受け継がれ不易の経営理念として継承されています。また、小中一貫教育、地域運営学校、自由学区等、八王子市の施策の積極的な推進も行っています。陵南中学校は開校時より、「みそあじ運動」を推進してきました。
み…身だしなみを整える、そ…掃除をする、あ…挨拶をする、じ…時間を守る といった生活に関する内容についてです。令和4年度より小中一貫校として東浅川小学校と陵南中学校とが連携して指導をする内容として、「みそあじは運動」を推進していきます。「は」は話を聴くです。小中学校が連携し、さらに地域と手を組み活動することを通して、「いつでも、どこでも活躍する」児童、生徒を育成してまいります。
豊かな心と健康な身体づくりは学校の取組みのみで完結できるものではありません。家庭や地域の方々に学校の取組みを理解して頂き、家庭、地域、学校が協働して生徒が実践できる場を設定し、そこでの的確なサポートによって初めて、豊かな心と健康な身体は生徒の身につくものと考えています。 令和6年度にかける校長としての思いは、始業式、入学式での生徒への言葉に集約しています。以下にその部分を掲載いたします。 始業式 校長講話より
3年生は常に後輩から見られています。「まねしたい、かっこいい」などと思われたり、「あーいう風にはなりたくない」と思われたりするかもしれません。3年生の皆さんが昨年まで3年生を見るとき思ったことと同じことを1,2年生は思います。2年生も、昨年自分たちが思ったことと同じようなことを今年の1年生は思うようになりますよ。
自分たちのことは自分たちでする。昨年度してきたことを今年度も継続して行うことです。人と話すときは優しく丁寧な物言いでいうことです。そういう活動を続けていれば、目立たないようにしていても、必ず目立つようになります。見ていないように見えていても、周囲の人は見ていますよ。
この後の入学式で、新入生に「ワン フォー オール、オール フォー ワン」という話をする予定です。みんなで居心地の良い陵南中学校を作っていきましょう。 入学式 式辞 より
中学校生活、スタートのホイッスルはなりました。これからの三年間、次の二つの言葉を意識しながら学校生活を送ってほしいと思います。
一つは「自分たちのことは自分たちで」
これは昨年度から私が生徒の皆さんに言ってきた言葉です。上級生の行動を見ながら、自分たちで考えて行動してください。
もう一つは「ワン フォー オール、オール フォー ワン」です。意味は「一人はみんなのために、みんなは一人のために」です。スポーツのラグビーから広まった言葉ですが、皆さんも聞いたことがあるのではないでしょうか。でもこの言葉、もともとの意味はちょっと違っているそうです。「ひとりはみんなのために」は同じですが、「みんなは一人のために」ではなく、「みんなは一つのために」だそうです。ラグビーですから、「一つ」は「勝つ」を言っているでしょう。私はこの「みんなは一つのために」の「一つ」を目的、目標にしたらわかりやすいと思っています。一人一人がみんなのことを考え、みんなで一つの目的のために行動する。まさに、この入学式がそれにあたります。新入生を祝いたい。その目的で多くの人が集まっています。ただ祝うのではなく、来賓の皆さん、保護者の皆さん、上級生、教職員が陵南中学校の伝統、儀式としての威厳を意識しながら、参加しています。だからこそ、ピンと張りつめた緊張感がありながらも、温かい雰囲気の入学式になっています。 このように、みんなが一つのために、一人一人が持つ良さを生かし、互いを助け合いながら行動する。そんな三年間にしていきましょう。
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