たてわり班活動

学校日記

11月11日 雑感

公開日
2009/11/24
更新日
2009/11/24

学校より

「新しいホームページと新しい政治に」

 長らく、このコーナーを休んでしまいました。この1ヶ月間(10月)はいろいろなことがありました。政権交代により、教育予算面で期待することがありますが、この不景気の中でなかなかそうも行かず、逆に削減されていく方向も感じられ、悲しい思いをもっています。

 政府は、出費の見直しを始めていますが、改めて、政治というのは、人々の要求に、しかもなるべく多くの人々の要求に答えていくことや方法が大切だということを感じました。考慮することとして、弱い立場等の人々を救うもの、セーフティーネットの策の大切さを感じます。人々の要求全部に答えることは不可能ですし、それを期待することも困難です。だから、いろいろな考え方があり、政権交代もあるのだと思いました。政治に関心をもちながら、マスコミに操られないで、現状を分析し考える力をつけなくてはいけないと思います。

 私が青年教師だった頃に読んだ本に、社会科の勉強をする第一の理由は、「良い政治家を選ぶ力をつけるため」と、あったことを記憶しています。良い社会を築くためのものと理解していました。今でもその考え方をもっていますが、なかなか難しい問題だと、感じています。
 
 学校現場では、子供のわがまま的な考え、基本的生活習慣の未定着、対人関係作りが下手・・・様々な現代の子供の課題が浮き彫りになっています。ついには、20年8月に、文部科学省は、「子供の徳育に関する懇談会」を設置し、21年9月に報告をまとめました。以下、その概要をお知らせします。
 

 「子供の徳育の充実に向けたあり方について(報告)」

 <子供の発達段階ごとに重点的に取り組む内容>
1. 乳幼児期からの、基本的な生活習慣の形成
2. 幼児期からの、多様な体験を通じた社会性の涵養、発達段階に応じた人間関係能力の学習、言語能力の育成
3. 幼児期から学童前期における「してよいこと、しなければならないこと、してはならないこと」についての充実した指導、「心に響く指導」の継続的な実施による、基本的な道徳心の醸成。
4. 学童前期からの、社会や集団のマナー・ルールに関する継続的な指導、発達段階に応じた、法や決まりの意義の理解など、規範意識の確立、市民性の涵養
5. 学童前期からの、自らの成長によって得られる自己達成感、自己有用感の育成
6. 青年期以降における、人間としての生き方、在り方を踏まえ、自らの生き方をよく考え、人生を切り拓く力の育成
7. 各発達段階における、豊かな情操の涵養と、未来の主権者・社会形成に参加する一員という、自立した大人を目指す教育。

 <社会総がかりによる道徳の推進のために講ずべき方策>
提言1 家庭で子供に愛情を持って接し、生活上の基本的なしつけを行うこと
提言2 家庭教育の支援とワーク・ライフ・バランスの推進を図ること
提言3 子育て関係団体と連携し、地域の子育ての取り組みを充実すること
提言4 全校的な体制作りを通じ、各学校において道徳教育を充実すること
提言5 道徳教育に関する教材の活用への支援と教師の資質向上を図ること
提言6 発達段階に応じた子供の体験活動の充実を図ること
提言7 絵本の読み聞かせや古典に親しむ等の読書活動の充実を幼児期から図ること
提言8 有害情報から子供を守る取り組み情報モラル教育を推進すること
提言9 子供向けの良質な番組提供や出版等への取組を充実すること
提言10 子供の徳育の充実に向けた啓発活動を推進すること。

 
 このようなことを地域社会に、家庭に、保護者に、学校等に求めています。
 各ご家庭でも参考にしてください。