たてわり班活動

学校日記

H.25.2.25 朝会講話

公開日
2013/02/25
更新日
2013/02/25

学校より

H.25.2.25 朝会講話

 先週は、イタリアのセリエAインテルというサッカーチームで活躍している長友選手の話から、お辞儀の3つの種類、4つの基本マナーについてお話しました。みなさんに普段からできることは、目を合わせてあいさつすることです。是非、普段から意識してやってみてください。目を合わせて挨拶することは、「会釈まなざし」といって「江戸しぐさ」の一つですというお話もしました。今日は、「江戸しぐさ」をいくつか紹介したいと思います。
 
 「江戸しぐさ」には、いろいろありますが、今日は、言葉遣いの「江戸しぐさ」を紹介します。実はみなさんが、普段使っている「ありがとう。」「いただきます。ごちそうさまでした。」も「江戸しぐさ」です。
 
 前にも話しましたが、食事・ご飯は、生きている植物や動物の命をいただきます。ですから全ての人や物に感謝して、江戸時代の人々も手を合わせたり、ひざの上に手をのせたりして、「いただきます。」「ごちそうさまでした。」と言っていました。人、自然、そして生き物の命を大切に思い、感謝の気持ちをこめる「いただきます。」「ごちそうさまでした。」世界に誇れる素晴らしい日本の文化です。みなさんも必ず行ってください。
 
 次の江戸しぐさは、「おはようにはおはよう」です。これは、大人が子供とすれちがっても、目上の人が目下の人とすれちがっても、どんな人にも誰に対しても、「おはようございます。」と礼儀正しくあいさつするという「江戸しぐさ」です。どんなに偉い人でも、「おはよう。」といいかげんにあいさつすると、「おはよう。」といいかげんにあいさつを返されてしまいます。ですから誰に対しても礼儀正しく「おはようございます。」とあいさつしましょうということです。「おはようにはおはよう」も、どんな相手でも尊敬したり、やさしさをもったりしてあいさつするという日本の素晴らしい文化だと思います。みなさんも礼儀正しくあいさつするようにしましょう。

 今日最後の江戸しぐさは「世辞」です。これは、みなさんが知っている「お世辞」とは違います。「こんにちは」「こんばんは」の「は」は「わ」ではありません。どうしてでしょうか。それは、「こんにちは、まだまだ寒いですね。」「こんばんは、今日の夜は冷え込みますね。」と後に言葉をつなげ、相手と温かい関係を作っていくためのあいさつだったからです。これを「世辞」といいます。江戸時代の学校を寺子屋といいました。寺子屋では9歳までに、あいさつでこの「世辞」ができるようにさせたと言われます。「こんにちは」「こんばんは」の後にこの「世辞」を交わすことは、みなさんには難しいかもしれません。でも「こんにちは」「こんばんは」のあいさつをしっかりすることはできると思います。「こんにちは」「こんばんは」のあいさつをしっかりしていきましょう。あいさつされた人は、きっと気持ちよくなります。
 
 先週の目を合わせてあいさつする「会釈まなざし」から、今日は言葉遣いの「江戸しぐさ」である「ありがとう。」「いただきます。」「ごちそうさまでした。」礼儀正しいあいさつをしましょうの「おはようにはおはよう」そして「こんにちは」「こんばんは」の世辞の話をしました。
 お話したことは、全部普段の生活の中でできることですね。進んで実行していきましょう。