H.24.11.5 朝会講話「紅葉のしくみ」
- 公開日
- 2012/11/05
- 更新日
- 2012/11/05
学校より
H.24.11.5
朝会講話
先週は読書の秋の話をしましたが、今週は、芸術の秋の最大のイベント「創立40周年記念音楽会」があります。各学年どんな素晴らしい合奏や合唱を聞かせてくれるか、今から楽しみです。「伝えよう心に響く音楽を」音楽会のテーマです。どうしたら「心に響く音楽」が伝わるでしょう。一人一人考えてみてください。そして、残り1週間の練習をがんばってください。校長先生は、聞いている人の心に響く合奏や合唱を期待しています。
さて、みなさんの後ろの長沼公園と校庭の桜の木を見てください。赤や黄色に色づいてきたことが分かりますか。
そこで、みなさん、葉っぱは、どうして赤や黄色に色づくのでしょう。今日は、「どうして葉っぱが赤や黄色に色づくのか。」についてお話します。
もともと葉っぱは何色ですか。緑ですね。どうして緑色なのかを説明します。葉っぱには葉緑体という緑のつぶがたくさんあり、それで緑色をしているのです。この緑色のつぶは、木にたくさんの栄養を送ります。
黄色に色づく葉っぱと赤く色づく葉っぱがありますね。黄色になる葉っぱのしくみと赤になる葉っぱの仕組みが少し違うので、別々に話します。
まず、黄色になる葉っぱでは、気温が低くなる秋になると、緑色の葉緑体が壊れてしまうのです。すると葉緑体になくなり、もともとあった黄色のつぶ(カロチノイド)が目立つようになり、黄色くなるのです。
次に、赤色になる葉っぱでは、やはり気温が低くなる秋になると、葉緑体が壊れて、緑色のつぶが壊れて、赤色のつぶ(アントシアン)ができてくるのです。だから赤色になるのです。
これが、緑の葉っぱが黄色や赤色になる仕組みです。
黄色の葉っぱと赤色の葉っぱでは、少し仕組みが違いましたね。
緑の葉っぱは、木に栄養をたくさん送れるのですが、黄色や赤色の葉っぱは、栄養を送れません。木にとって役立たなくなるので、冬になると全部落ちてしまいます。春に新しい葉っぱや花を咲かせるために冬の間は栄養をいっぱいためているのです。
つまり黄色や赤色の葉っぱは、最後の力を振り絞って一生懸命生きています。
だから紅葉はきれいなのかもしれませんね。
さて、高学年のみなさんに宿題です。空はどうして青いのでしょうか。難しい宿題ですが、調べてみましょう。副校長先生が答えを知っています。分かった人は、副校長先生に答えを確かめてみてください。