2学期終業式(1)
- 公開日
- 2022/01/06
- 更新日
- 2022/01/06
学校の様子
12月24日(金)
2学期の終業式が行われました。1組と2・3年生が体育館、1年生は教室でリモート参加としました。マスクを着けたまま、久しぶりに校歌を斉唱しました。
校長講話に続き、1組、各学年の代表生徒が2学期を振り返って成果と今後の決意について話しました。
<校長講話の内容>
「今がその時」
今日で1・2年生は81日間、3年生は83日間の2学期が終わります。土日も入れると110日ほどの日々を過ごしてきました。2学期始業式の日には、まだ蝉が鳴いていましたね。夏から冬への季節の移ろいの中で、節目節目でいろいろな行事を経験しながら、皆さんは確実に成長してきました。しかし、一番大切なのは一日一日の積み重ねなのでした。更に言うなら、その瞬間、その瞬間の積み重ねだったということを、忘れてはなりません。
昨日まで、3年生のほとんど、98名の人と面接をしてきました。入試での面接の練習という意味もありますが、それよりもこれから卒業していく3年生の皆さんが、どのような考えで新しい進路に向かおうとしているのかを話して確かめてもらいたいからです。3年生の皆さんは全員、緊張しながらも真剣に臨んでいました。緊張する場面でも、思いのほか堂々とふるまえる人、反対にぎこちなくなってしまう人、それぞれですが、1・2年生の皆さんも含めて、これから生きていく中で誰もがきっと、これからこうした緊張する場面を経験することになると思います。ここぞという時に、どれだけ自分の力を発揮できるかは、自分の性格を踏まえて対策しておくしかありません。それも、日ごろからの積み重ねがものを言います。
さて、今年の東京オリンピック。女子ソフトボールは決勝戦で劇的な勝利をおさめ金メダルを取りましたね。その勝利に大きく結びついたのが、「神ゲッツー」とさえ呼ばれた一つのプレーでした。決勝戦の6回アメリカの攻撃。1アウト1・2塁。アメリカの打者の強烈な打球を3塁手がはじき外野に抜けるヒットかと思われた瞬間、そのボールを直接ショートの渥美選手が飛びついてキャッチ、そのまま2塁に投げて飛び出したランナーもアウト、という奇跡のようなプレーで一気にアウト2つをとり絶体絶命のピンチを一瞬にして終わらせたのです。あまりにすごいプレーだったため、神ゲッツーと呼ばれました。私はこの瞬間をテレビ中継で見ていました。みなさんも覚えて人もいると思います。多くの人と同じように、すごい偶然のラッキーと思ったのですが、実はこれ、決して偶然のことではなかったと先日渥美選手が話していました。そのわけを次のように説明していました。疲れの見えたエースピッチャー上野選手に交代して出場した後藤投手は、予選の時の素晴らしいピッチングとは違い、緊張でガチガチになっており、ボールに勢いがなかった。アメリカのバッターのファウルボールを見て、これは3塁側に強い打球が来る可能性が高いと判断して、2歩ほど3塁側によって守っていたというのです。つまりそこに動いていなければ決して取れなかったボールだったということです。
練習を重ねることを通してチームメイトのことを分かったうえでのそのワンシーンでの判断と動き。奇跡もそうしたことの積み重ねの末に生まれるものだということを教えてくれます。
その瞬間、今だ、という時にどう動けるか、皆さんにはひとつ意識してほしいことがあります。それはあいさつです。「いつやるの?今でしょ。」という言葉が以前流行ったことがありますが、その代表があいさつだと私は思います。あいさつはタイミングです。出会ったらその場でしないと意味がないものです。
その日に最初に会ったら「おはようございます」。「こんにちは」。帰るときなどその日はもう会わないだろうという人には「さようなら」。必ず自分から声を出してすること。あなたのことを認めていますよ、尊重していますよという、人間が人間であるが故の大切な行いです。自分から、自分の声を出す。きっと何かがもっと変わってくるはずです。
間もなく迎える新しい年、まずは自分から挨拶。これをおすすめします。感染防止と交通安全に努め、よい冬休みを!
写真上)1年生代表
写真中)1組代表
写真下)2年生代表