避難訓練 〜タイムラインを意識しよう〜
- 公開日
- 2021/07/07
- 更新日
- 2021/07/07
学校の様子
7月7日(水)
今日は七夕。雲のはるか向こうの宇宙に思いを馳せましょう。天の川が見えるでしょうか。
5校時終了後、避難訓練を実施しました。今日は地震を想定した机下避難と点呼訓練が中心でした。「地震発生」の声とともに、緊張感を失わずすぐに机下避難できる宮中生は立派です。
<訓練後の講話>
今日は地震の避難訓練でした。机下避難と落ち着いた避難行動と点呼ができましたね。合格です。皆さんはこれからもどんな状況でも「生きる力」、「生き抜く力」を高めていって欲しいと願っています。今日はこれからに向けて皆さんにお伝えしたいことが2つあります。
ひとつめは、「恐怖」をシミュレーションしてほしいことです。高度な想像力が必要ですが、ぜひこれからの訓練で全員が想像してほしいのです。地震発生から避難まで、命がかかる局面です。今日訓練しながら、ものすごい地鳴りがしたり、校舎が異様な音を立ててきしんだり、上から何かが落ちたり、ガラスが割れて崩れ落ちたり、そういう状況を想像したでしょうか。東日本大震災の時には、あまりに揺れが大きくて、このままいて大丈夫なのか、という「恐怖」がそこにありました。とても平常心ではいられない異常事態が発生している、という状況の中なんだということをどれだけ想像できたでしょうか。「恐怖」はパニックにつながります。パニックこそが、安全な避難をできなくするのです。「恐怖」の中でも、パニックにならない、それが訓練の大きな目的です。
ふたつめは、地震から離れて、別の災害の話をします。つい4日前の今月3日、熱海市で発生した土石流のことです。亡くなった方が7人、今なお27名の方と連絡が取れないということです。亡くなった方、家族や家を失った方など、どんなにか無念なことと思います。一刻も早くすべての方の無事が確認されるよう祈るばかりです。
テレビなどで映像を見た人も多いと思いますが、ほんとうに一瞬のことでした。どうやったら避けられたのか、これは本当に難しい問題ですが、普段普通に生活をしていても、危険をはらんだ場所だというところは、あちこちにあるのです。このニュータウン地区でも、斜面の崩落は実際に起こっています。どこに、どんな災害の可能性があるのかということは「ハザードマップ」というものでわかります。特に国土交通省の「重ねるハザードマップ」はおすすめです。ぜひインターネットで「重ねるハザードマップ」と検索して、この地域のどこにどんな危険があるのかを確認してみましょう。
また1年生の皆さんには、「東京マイ・タイム・ライン」という冊子が配られました。2・3年生の皆さんにも以前配られているものです。大雨などの時、どのタイミングで、どうするのかということを、おうちの方とあらかじめシミュレーションしておくことは大切です。特に、今年の5月から、避難を判断する警戒レベルが変更になり、「避難勧告」という「避難をお勧めしますよ」というものがなくなり、「避難指示」となりました。ちょうど今この時も、島根県と鳥取県には大雨によって「避難指示」が出ているところです。「避難指示」が発表された段階では、その地域の全員がすぐに避難行動をしなければなりません。こうした情報をテレビやラジオ、行政の公式サイトなどで手に入れられることも、とても大切な「生きる力」です。皆さんが将来、ニュータウンだけでなくいろいろな場所で生活することもイメージして、どんな場所に住んでも命を守れるような考え方と行動の仕方を身に付けましょう。
写真上)給食は七夕メニュー。七夕汁にお星さまが入っていました。
写真中)机の脚を握って、机下避難がしっかりできています。
写真下)教室で放送による講話に耳を傾けています。ガラスの飛散を防ぐためにサッとカーテンを引いています。