宮上中トピックス

アウトプットする学校生活を! 〜全校朝礼〜(2)

公開日
2021/05/17
更新日
2021/05/17

学校の様子

<校長講話の内容>
 おはようございます。
 今日は風の強い一日ですね。これから季節が変わっていく中で、気温や天気の変化が大きくなります。服装を調節したり水分をしっかり補給したりして健康を保つようにしましょう。今日は、本当は校庭で全校生徒がそろって朝礼をしたかったのですが、天気が悪いので一部オンラインの朝礼となってしまいました。どうして全校そろってやりたかったかというと、全校が一度にそろう雰囲気と、皆さんの顔を直接見て話したかったからです。
 いま、コロナの流行がおさまらない中、変異型ウイルスの拡大、ワクチン接種の混乱、医療の切迫、働く人の生活の問題、そしてオリンピックなどなど、日本の国はいろいろなところで右往左往している様子が見られます。
 そんな中でも小・中学校は学校での授業を続けています。学校に来て皆さんが生活を送ることがそれだけ大切なことだからです。
 今日は、皆さんが学校に来る意味を、改めて確認しておきましょう。
 例えば、今ここに集まっているのと、リモートでは何が違いますか?
 一緒にいるみんなの気配や声、もしかしたらつぶやきも聞こえるかもしれません。リモートでは画面の範囲しか分かりませんが、ここにいれば、この場に先生方のだれがどこにいるとか、私の姿も全部が見えます。私からは、みんなの動きや表情が見えます。よくわかるよ、という顔をしているのか、つまらなそうなのか分かりますし、すぐにみんなの声を聴くこともできます。
 では、映画館で映画を見るのと、劇場でお芝居を見るのとでは、何が違いますか?
映画はすでに完成した作品ですから、見ている側がどんな反応をしても、そのまま同じように進んでいきますね。でも劇場の舞台はお客さんの反応、拍手などで演じている人の演じ方にも影響があります。お笑いなども、まさにそうですよね。ライブでやっているものなのか、そうでないのかは、全然違うのです。
 学校での生活はどうでしょう。教室にいて授業に参加するのと、映像を見るだけの授業とではどう違いますか?
 そうです。逆に言うと、学校に来ているからには、学校生活のライブ感を大事にしてほしいと思います。授業でも校内でも、相手とのやり取りを大事にしましょう。先生やほかの生徒とのやりとりです。たとえば、挨拶をする。これは大事な一歩です。

 こういうふうに、自分の考えや気持ちを外や他の人に向かって出していくことを「アウトプット」といいます。その反対に聞いたり、見たり、読んだりすることは「インプット」です。
 アウトプットするということは、学びの上でとても良いことがあります。学びが深まるのです。もっと簡単に言うと、頭がよくなるのです。勉強というとインプットするというイメージが強いのですが、そうではありません。授業でもただ一方的に聞いているだけだと、ダメです。例えばうなずくとか、先生の質問に積極的に答えるとか、自分から発表してみるとか、声に出してみるとか、わかったことをノートにどんどん書いてみるとか、そうしたアウトプットの活動をするのとしないのとでは、学習効果が全く違うのです。
 授業や行事でも、相手の言葉を聞き、表情を見ながら、自分のアウトプットをしていきましょう。それができるということが、皆さんが学校に来ていることの一つの大きな意味です。
 これから体育祭に向けての取り組みも本格化します。みんなとの活動の中で、インプットをしながら、アウトプットを積極的にして学校生活を過ごしていきましょう。