始まりました!新しい一年 〜着任式・始業式(2)
- 公開日
- 2021/04/06
- 更新日
- 2021/04/06
学校の様子
写真上)代表生徒からの歓迎の言葉
写真中)続いて始業式では校長講話につづき、校歌斉唱
写真下)教職員紹介(3学年)
<校長講話の内容>
いよいよ令和3年度、皆さんにとって中学校3年生、2年生としての一年間が始まりました。一生に一度の1年間です。このごろ私は皆さんに「一生に一度」という言葉をよく使っていますが、大人になると残念なことに、去年と同じような一年間が過ぎていったなんて感じることもあります。本当は一瞬一瞬はだれにとっても二度と来ないのだから、そうならないように校長も自分自身にも言い聞かせるように言っています。
さあ皆さん、この1年間をどのように過ごしますか。まず、コロナ対応はこれまでに引き続きしっかりとお願いします。まだまだ油断をしてよい状況では全くありません。
そのうえで、修了式では、「これまでに身に付いたものを確かめ、新しい目標をもって新しい学年をスタートしてほしい。」と話しました。今、どのような目標を抱いていますか?
3年生は自分の力で生きていくための第一歩である、進路決定を迎えます。当たり前が当たり前でなかった去年から、「当たり前」の大切さを身をもって感じた今年3年生の皆さんだからこそ、日々の授業、部活動の練習、行事、そして受験に向けての高校見学や情報収集の一瞬一瞬のひと時を、そして共に生活する他の人を、大切にできるはずです。そしてこのコロナ禍を経験した皆さんだからこその、大きな花を咲かせてくれることを期待しています。
2年生も同じです。当たり前と思えるような日々のあれこれに、当たり前にいると思える周りの仲間に、当たり前と思わず向き合い、共に挑戦を続けてほしいと願っています。皆さんは学年の始まりが2か月遅れ、中学校というものを時間をかけながら理解してきました。しかし3月には立派にスキー教室をやり遂げたように、しっかりと中学生としての力を付けてきました。明日入学してくる1年生に、皆さんが学んできた中学生の姿を、後ろ姿で示してください。
また今年度は、新しいものをどう使うかが試される一年でもあります。今年から、皆さん一人一人が自分専用のパソコンを使います。パソコンを積極的に使い、できるだけ速く文字が打てるようになりましょう。授業や学校生活のバリエーションが広がります。
でも一方で、使い方には注意が必要です。使い方のルールも学びますから、しっかり守ってください。使い方が大事なのは、スマートフォンも同じです。長い時間かけてじっくりと進化してきた人間の脳は、ここ何年かで急激に広まったスマホに対応できていないといいます。夜遅くまで使ったり、間違った使い方で自分やほかの人の心や体を壊してはいけません。
これからはますます、自分とは違う、より多様な人たちとともに課題を解決していく世の中になります。そのときに、間違った知識・古い知識で今の物事を考えたら、正しい答えに向かえるでしょうか?しっかりとした正しい知識を持つことがこれからますます大切です。
学ぶということは、山に登ることに似ています。私は山登りが好きなのですが、高く登れば登るほど、周りの低い山にさえぎられて見えなかった、より遠くのより高い山々が視界に入ってきます。同じように学べば学ぶほど見通しがよくなり、本当に大事なものやもっと学ぶべきものが見えてくるのです。
この1年の終わりには、今の自分よりずっと大きな力を付けた自分がいる。その姿をイメージし、そこに向かって一緒に進んでいきましょう。