学校日記

学校説明会コメント

公開日
2025/06/14
更新日
2025/06/14

校長室より

 本日はお忙しい中、南大沢小学校の学校公開及び学校説明会にお越しいただきありがとうございます。
 本校の主な特色である5点について説明させていただきます。「小規模の学校であること」「南大沢中学校区の3校連携」「豊かな自然環境の中にあること」「地域の「人・もの・こと」とのつながり」「特別支援教室拠点校と日本語学級」。
 まず、「小規模の学校であること」。本校は昭和60年市内で60番目の公立小学校として開校し、昨年度開校40周年を迎えた学校です。ご承知の通り少子高齢化の波は、ここ多摩ニュータウンエリアでは非常に顕著で、本校も最も多い時には926名いた児童数も、現在では110名、各学年1クラスの小規模な学校となっています。しかし、小規模であるが故に、一人一人の体験活動を重視した個に応じた学び、異学年の交流、地域との密な連携など、本校ならではのユニークな教育活動を実現できている面もあります。一方で、小規模校だからと言って特別な人員の加配があるわけではなく、学年の学習や行事すべてを一人の担任が担っているため、教職員の多忙化は大きな課題でもあります。
 次に「南大沢中学校区の3校連携」。八王子市の主要教育施策でもある、同一中学校区の小中一貫教育推進の取り組みとして、本校では南大沢中学校、柏木小学校との結びつきを、様々な場面で日ごろから深めています。今週の水曜日も「小中一貫教育の日」として、3校のすべての教員が南大沢中学校に集まり、「学習」や「生活指導」や「特別支援」の内容について、情報交換や連携協働の可能性について議論したところです。この3校連携の取り組みとしては、例えば3年生のカイコの学習では、本校に都内唯一の養蚕農家、長田さんという方をお呼びしているのですが、そこに柏木小の3年生を招き一緒に学習しています。反対に、柏木小学校で行う八王子織物の出前授業に本校の3年生が一緒に参加する、という取り組みも昨年度より始まりました。また、南大沢中学校の陸上部の生徒が、運動会前に走り方教室をしてくれるなど、中学校の生徒との交流や連携も様々進んでいます。小規模の本校の児童にとって、こうした機会に他校の児童や生徒と触れ合う機会をもてることはとても大切だと思っています。
 三つめの特色は「豊かな自然環境の中にあること」です。緑豊かな木々に覆われた素晴らしい環境、市内でも4番目の広さを誇る大きな校庭、そして近接する小山内裏公園の豊かな自然、という環境の良さはこの学校の大きな魅力です。1年生から6年生まで、それぞれ学習の中に小山内裏公園との連携を取り入れています。
 そして四つ目、「地域の「人・もの・こと」とのつながり」。近隣にはJQA(日本品質保証機構)、スリーボンド、全薬工業などの大企業、ヤマザキ動物看護大学などの教育施設もあり、本校の立地を生かしてそれらの機関とも積極的に連携を進めています。そして何より、40年間にわたってこの学校を支えてくださった地域の皆さんの協力により、様々な活動を行っています。こうした子どもの発達段階と地域の連携を「南大沢教育ブランディング」として、本校の学校づくりと南大沢の街づくり、そして児童の心に郷土を愛する気持ち「Civic Pride」を育んでいこう、という取り組みを進めているところです。
 最後に、「特別支援教室の拠点校、日本語学級」について。詳細はお手元の資料をご覧ください。本校は特別支援教室「みずき学級」を併設しており、校内全体でユニバーサルデザインの取り組みをすすめ、特別支援教育理解のための特別授業を行ったりしています。また、日本語学級には多摩ニュータウン地域から外国籍の児童が通級しているので、国際色豊かな子ども達が在籍しています。
以上、主な特色を説明させていただきましたが、本日の「子供まつり」でもご覧いただけたことと思いますが、上級生が下級生の面倒をよく見て、元気に挨拶ができる素敵な子どもたちの存在が何よりの自慢です。
 本校の学校概要につきましては、お手元の資料をご参照ください。「仲良く」「元気で」「頑張る子」という教育目標実現のために、本校では「すべての子供が笑顔になる学校」というテーマを掲げ、「笑顔の実現」を一つの物差しに教育活動を展開しています。「できた」、「わかった」「高まった」という学習に対する意欲をはじめ、人間関係、達成感、思いやりなど、様々な場面で「笑顔」が見られること、「ありのままの自分」を受け入れられるような「自己受容感」を高めることが、我々の目標とするところだと考えます。また、本年度は特に「元気で」を重点目標とし、体育授業の充実、日常的に体を動かす機会を増やすなどの取り組みを進めています。
 学校生活の詳細や学用品全般等についての説明は、2月の入学説明会の中でさせていただきますが、本校では「体操着」「上履き」「水着」などの指定はありません。また教材費は原則的に郵便局の口座からの引き落としになっています。また、欠席の連絡やお便りの配信は、ほぼC4thH&Sというアプリを活用して行っています。
 それでは、私からの説明は終わります。