学校日記

3学期始業式 校長講話

公開日
2025/01/08
更新日
2025/01/08

校長室より

 みなさん、おはようございます。新しい年になって初めてのあいさつには、特別な言葉がありましたね。みなさん「明けましておめでとうございます」。
 さて、今日から始まる3学期は全部で52日間しかありません。1学期や2学期と比べてうんと短い。そして3学期はこの1年間の勉強のまとめをするのと同時に、来年度の準備をする時期でもあります。1年生は4月にやってくる新しい1年生のお手本になれるように。そして、6年生は小学校生活のまとめをすると同時に、中学生になるための準備をしっかり進める3か月間です。すべての学年の皆さんが、4月にはそれぞれひとつずつ進級する、このように新しいことにつながる区切りのことを昔から「節目」と言います。「節目」とは、もともと木や竹の幹の節があるところ、という意味です。お正月に飾る門松の竹を思い浮かべてください。あの竹の継ぎ目の部分を「節」と言います。見慣れたあの竹ですが、1日でどのくらい成長するか分かりますか?
(1)10cm
(2)30cm
(3)100cm
 答えは100cm、1mも伸びるのです。どうしてでしょうか。それは、そして50以上もあるという節一つ一つに「成長点」と呼ばれる成長のきっかけがあるからなんです。すべての節が2cmずつ成長すると、1本の竹全体では100cmも伸びる、ということになります。そして、竹はいくつもの「節」があるおかげで、他の木と違い、中が空洞でも強い風にも耐え、しっかりと大地に立っていることができるのです。
 人間もしっかりとした節目をもつことが大切です。竹の節はタケノコのときからその数が決まっているそうですが、人の節目は生まれながらに決まってはいません。その代わり、一つ一つのことに、真剣に取り組んだ努力の結果、自分で作ることができます。一つのことに「真剣に」「本気で」、これをよく覚えておいてください。一人ではできないことでも先生や友達と一緒だったらきっとうまくいきます。暗い顔をしているよりも明るい笑顔でいると不思議とうまくいきます。新しいことにチャレンジすれば失敗することもあるでしょう。みなさんも、校長先生も、たくさん失敗をしてきたからこそ、今の姿があるのです。3学期、失敗を恐れず、やるべき一つ一つのことを真剣に取り組んで、しっかりとした節目を作ってください。そして、竹のように丈夫で、軽やかで、そして「しなやか」な人になってください。
 今朝は、「節目を意識して、3学期一つ一つのことに真剣に取り組もう」というお話をしました。

(写真は、芽を出した小麦です。寒いので雑草の干し草をお布団代わりにかけています。)