10月の避難訓練講話より(予告なしの地震想定)
- 公開日
- 2024/10/16
- 更新日
- 2024/10/16
校長室より
今日の避難訓練は地震想定でした。皆さん落ち着いて「おかしもち」の約束を守って避難ができましたね。特に、今回は「予告なし」で行ったので、授業中に驚いた人もいるかもしれません、でも、当然のことながら地震は「起きますよ!」という予告をしてくれません。いつだって予告なしで起きた事態に対応しなければいけない、そのための訓練です。大切なことは自分の命。お金でも、宝物でもありません。命だけは失ったら返ってきません。自分の命を自分で守る、これをいつも考えておきましょう。ところで、地震はどんな時間帯に起きやすいと思いますか?確率的には同じような気もしますが、実は夜遅い23時台が一番多いそうです。また休日に起きることが多い。では、家にいる時気をつけなければいけないことは何でしょう。次の4つのケース、よく考えてみましょう。
1 台所で料理中だったら
料理などで火を使っているときに、大きな地震が起こったら、まず優先すべきは身の安全です。テーブルの下など物が「落ちてこない」「倒れてこない」「移動してこない」場所に移動し、揺れが収まるのを待ちましょう。無理に火を消しに移動すると、冷蔵庫や食器棚の転倒などによってケガをしたり、熱湯や熱い油によって大やけどを負ったりする危険性があります。火の始末は、揺れが収まってから行いましょう。そして大抵の家庭のガスメーターは震度5程度の揺れを感知すると自動的にガスの供給を止める仕様になっています。消火は大切ですが、まずは自分の身の安全を優先しましょう。
2 トイレやお風呂にいたら
トイレやお風呂にいる時、学校でもそうですが地震が起きたらとても不安になります。でも、実は家の中で地震の際に一番安全なのは、実はトイレだと言われています。四方を壁に囲まれ、落下物も少ないトイレの中は、地震の揺れに対して強い構造だと言えます。しかし、大きな揺れによってドアが変形してしまうと閉じ込められてしまうことも考えられます。まずドアを開けて避難経路を確保しましょう。
お風呂で地震にあった時も、トイレ同様比較的地震に強い場所だと言えます。揺れを感じたら、ドアを開け、揺れが収まるのを待ちましょう。洗面器や風呂桶はヘルメット代わりになります。揺れが収まったら、脱いだ服でもよいので衣服を着て、避難しましょう。
3 商業施設にいたら
スーパーやコンビニにいるときに地震が起こったら、ガラスのショーケースから離れ、ホールや柱の近くに移動します。移動するときは、必ずカバンなどで頭を保護することも大切です。スーパーやコンビニでは、買い物かごをヘルメットのようにかぶることもできます。揺れが収まっても慌てて出口に向かわず、お店の人の指示に従って行動するのは、学校と同じです。
4 エレベーターやエスカレーターに乗っていたら
エレベーターに乗っているときに地震が起こったら、すぐに全ての階のボタンを押し、最初に停まった階で降ります。もし、エレベーターの中に閉じ込められてしまったら、非常呼び出しボタンやインターホンを使って外部に連絡します。携帯電話も使えるでしょう。場合によっては、救助されるまでに時間がかかることもあります。エレベーター内には、水や食料、簡易トイレなどが常備されている場合もあるので、慌てずに待ちましょう。また、エスカレーターに乗っているときに地震が起こると、自動で急ブレーキがかかる場合があります。ゆっくり動いているようでも、急に止まるとほとんどの場合転んでしまいます。日頃から手すりにつかまるようにしましょう。
今日は、予告なしの避難訓練でした。皆さんがしっかり避難行動できていたので感心しました。また家や外にいる時の避難についても考えました。家に帰ったら地震の避難について、家族と話し合ってみましょう。