学校日記

1月の避難訓練から 地震から火災(予告なし)

公開日
2024/01/16
更新日
2024/01/16

校長室より

 今日の避難訓練は、「地震」とそれに引き続く教職室からの火災、という想定でした。そして「いつ起こるのか」は皆さんに知らせていない状況での訓練でした。急に放送が入って驚いた人も多かったことと思います。でも、考えてください。いつどこで地震が起きるのか、科学技術が進んだ現代でも、「緊急地震速報」を出せるのは、地震が起きるわずか数秒前が限界です。誰もいつ地震が起きるのか分からないのです。だからこそ、こうした訓練が大切なのです。そして「基本の避難行動」を覚えたら、あとは応用です。「臨機応変」にその時々の状況に合わせて、最適な「命を守る行動」をすることが大切です。お正月に能登半島で起きた地震は、多くの人が亡くなったりケガをしたりして、またいまだに余震が続き避難生活が続いていると聞きます。大変な災害です。
 そしてやはりお正月に、ここ東京でも大きな事故が起きました。空港に着陸した飛行機が、滑走路に停まっていた別の飛行機にぶつかって炎上した、という衝撃的な事故です。この事故では滑走路に停まっていた飛行機に乗っていた方が亡くなりましたが、もう一方の飛行機に乗っていた379人の乗客は、全員助かったのです。大人も子供も、体の不自由な方も高齢者もいる中で、どうしてそんなことが可能だったのか。それは、飛行機の乗組員の人が日頃から「事故はいつか起きる。その時どうする。」ということを真剣に考え訓練していたからに他なりません。世界中の人から「奇跡だ」と言われたそうですが、「奇跡」が偶然おこるものだとしたら、これは決して「奇跡」ではないのです。「どんなことをしても命を守る」ということを真剣に考えてください。そのための「訓練」です。
 今年度の避難訓練はあと2回。「命を守るプロ」になってください。