学校日記

2学期終業式講話

公開日
2023/12/25
更新日
2023/12/25

校長室より

 8月30日から始まった2学期は今日で丁度80日目となりました。この間、夏の猛烈な暑さがいつまでも続き、春夏秋冬ではなく、夏と冬だけの「二季」になってしまったよ!という声もよく聞きました。2023年は1876年の計測開始以来最も気温の高い1年となってしまいました。気候変動の最大の原因は私たち人間の生活にある、と言われています。改めて、危機感をもちたいですね。
 さて、2学期には、5年生の移動教室、運動会、全校遠足、展覧会、社会科見学、など大きな行事だけでもたくさんの事がありました。長い2学期、大きなけがや事故がなく今日の日を迎えられたこと、うれしく思います。みなさん、本当によく頑張りました。そしてお礼を言います。ありがとう。
 ところで、8月30日の始業式の日に校長先生が話した内容、覚えていますか?覚えていませんよね。それでいいんです。それだけみんなはこの2学期にたくさんのことを吸収した、ということですから。でも、ちょっとヒントを…「植物学者」…この顔…そうです!NHKのドラマでも話題になった牧野富太郎博士のことをお話ししました。よく覚えていたね。人間の脳みそってすごいよね。忘れていたと思っても、しっかり残っているんです。さて、牧野富太郎先生は全国を歩き回って植物の標本を作っていたのですが、日本中の植物を知りたい、集めたい、と全国の人々に呼びかけ、小学生から大人まで協力を募った結果なんと40万もの標本が集まった。という話をしました。そして、この出来事から、一人の力も大切だけど、みんなでやったら、もっと大きな力になる。「自分が動けば何かが生まれる、仲間と動けば何かができる」。約100人の児童のいる南大沢小学校なら、みんなで力を合わせれば文字通り「100人力」。こんなお話をしたんです。2学期、そんな100人力のみんなの力の結集をたくさん見ることができました。今日、担任の先生から頂く「通知表」にも、そんな様子がたくさん書かれていました。
【1年】図工で作品を作っていた際には、隣の席の子の作品を見て「すごくかっこいいね」と声をかけていました。
【2年】学級会では司会役となり、上手に話し合いを進めました。一つ一つの意見に対して必ず理由を聞き、みんなが納得いく進め方をしているのが素晴らしかったです。
【3年】困っている子がいると、一早く気付き自分から声をかけ転校生にも声をかけて遊びに誘っていました。友達のために行動することができる優しさを感じました。
【4年】応援団になると、みんなのやる気を出させたいという思いをもって練習に励み、全力で声を出したり大きく旗を振ったりと一生懸命な姿が印象的でした。
【5年】優れたリーダーシップが随所で見られました。時には自分の思いや考えを後に回してグループの意見を聞き、よりよくまとめようとする姿も見られ、頼りになりました。
【6年】全校遠足の遊びの中で行った「宝探し」では、自分が宝を見付けても、低学年の子が見付けやすいように、あえて取らずに宝のそばに立ち、見守っていました。何気ない優しさや思いやりが最上級生らしい素敵な場面でした。
 とても全部は紹介しきれませんが、担任の先生から渡される通知表を見て、2学期の自分を振り返り、よく頑張ったなあ!と大いに自分をほめてあげてください。そして、そんな自信をもって3学期、さらにいい学校を創ってください。
 いよいよ明日から、冬休みです。冬休みは、新年を迎える特別なお休みでもあります。1年間の感謝を込めて、お世話になった方々に、「今年もありがとうございました」「来年もよろしくお願いします」と、きちんとご挨拶をしましょう。そして、さようならの代わりに、「良いお年を」と言ってお別れするのも、年末の特別な挨拶です。
来年の1月9日(火)に、元気なみなさんに会えることを楽しみにしています。それではみなさん、良いお年を。