12月の避難訓練講話(休み時間の火災想定)
- 公開日
- 2023/12/08
- 更新日
- 2023/12/08
校長室より
今日の訓練を振り返りましょう。一つ目は「種類」です。今日は何の訓練でしたか?(火事)今日は火災の訓練でした。だから、放送が入った時に、机の下にもぐる必要はありません。それよりも、窓を閉め、ハンカチを口元に持っていき、速やかに屋外に出る準備をすることが大切です。二つ目は、「条件」です。今日の火災はどんな時に起きたものでしたか?(休み時間中)休み時間、これは授業以外の時間、と考えることができます。授業中との違いは何ですか?(先生がいない)先生が近くにいないし、お友達もバラバラです。場合によってはトイレや着替えの最中、なんていうこともあるかもしれません。そんな時、みんなに指示を出して、守ってくれる先生がいないとき、皆さんはどんな行動をとればよかったのでしょうか。自分がいた場所を振り返って考えてください。今日の訓練で、自分の命を守ることができましたか?皆さんの避難行動は何点だったでしょうか。以前にもお伝えしましたが、テストでよくない点を取ってもそれは伸びしろ、可能性だから、賢くなるチャンスともいえますが、避難訓練は、必ず100点を取ってください。とれていなかったら、すぐにその時に間違ったところを直して、100点にしてください。厳しいようですが、その気持ちが無かったら、先生たちは皆さんの命を守ることはできません。
さて、今日の訓練は火災。近頃はすっかり寒くなってきましたが、1年のうちいつの季節に火災が多く起こっているか知っていますか?実は、冬なんです。年間約20000件起きている国内の火災。12月と1月だけで、4000件も起きているのです。それではなぜ冬に火災が多いのか、寒いから火を使う、ということもあるでしょう。このグラフは火災の原因を表したものですが、1位はたばこ、2位はたきび、3位はコンロ、となっています。でも、実はこのランキングには出てこない、影の1位がいるのです。それは…「電気関連」による火災です。故障、発火、コードのトラブルなどを合わせると、その合計は5300件。20000件のうち、4回に1回は電気関連による火災が起きているのです。「トラッキング火災」と呼ばれるコンセント付近で起きる火災は、スイッチが入っていなくても、コンセント付近のほこりなどから火が起こってしまうとても恐ろしい現象です。また「たこ足配線」といって、一つのコンセントからタップと呼ばれる器具でたくさんコードをつなげると、そこがとても熱くなり、トラッキング火災はますます起きやすくなってしまうのです。皆さんの教室、皆さんの家、どうですか?心配なところはありませんか?火災は命の危険があるだけでなく、大切な思い出もすべてなくなってしまう、周辺の家にも燃え広がって迷惑をかけてしまう、大変恐ろしい災害です。冬に火事が多いこと、電気機器の使い方が火災につながること、しっかり覚えて帰ってください。
今週の水曜日には、神奈川県の南武線溝の口駅の近くで大きな火災が起きました。今朝もニュータウン通りを消防車が何台も通過していきました。火災は一日50件も起きているのです。火の用心、しっかり取り組んでいきましょう。お話を終わります。