10月16日 朝会講話「新しい伝統」
- 公開日
- 2023/10/16
- 更新日
- 2023/10/16
校長室より
昨日はかなりの雨が降っていました。その影響か、今朝はずいぶん冷え込みました。夜と昼の温度差が大きいこの季節、実は植物にとってはとても大切な時間です。寒暖差が大きいと、野菜が甘くおいしくなります。これは、野菜が寒さから身を守り、凍らないように頑張るためにでんぷんを甘い糖質に変化させるために起こります。雪国では、野菜を甘くおいしくするために、冷蔵庫ではなく雪の中に埋めて保存することもあるそうです。また、木々の葉っぱが色とりどりに変化する紅葉も、寒暖差が15度あると、一番きれいに色づく、とも言われているそうです。学校にも紅葉や桜の木があり、小山内裏公園はすでに少しずつ紅葉が始まっていますね。きっと人間も「暑い」「寒い」を経験しながら、体を丈夫にしていくのでしょう。
さて、先日、運動会が終わりました。この大きな行事を成功させるために、5年生6年生は、スローガンを発表した代表委員会をはじめ、放送、審判、装飾、ライン用具準備、得点、進行、応援団などの係に分かれ、時間をかけて準備をしてきました。一人一人が自分のするべき役割を自覚し、精一杯頑張った、そんな力が結集して、初めてあの素敵な一日が生まれたのです。また、今回は123年生、456年生に分かれて、ダンス、表現種目に挑戦しました。ここで目指したのは、南大沢小学校の新しい伝統です。上級生が下級生の面倒を見て、リーダーシップを発揮する。正直「僕らの八王子」も「ソーラン節」も、今回初めて取り組んだ演目だったので、スタートは全員横一線です。だから「教える立場」の3年生、6年生は特に大変だったことでしょう。「教える」ために必死に「覚え」なければいけなかった。家で動画を見ながら研究した人もいたのではないでしょうか。「自分が踊れるようになった」喜びに、「教えた下級生が立派に踊れている」という喜びが重なって、見ている人の心を打つ表現が完成しました。3年生、6年生は「リーダー」という役割をしっかり果たしてくれました。「自分が動けば何かが変わる、仲間と動けば何かができる」を見事に実践してみせました。南大沢小学校は小さな学校です。でも、だからこそできることがあります。「先生や大人に教えてもらうのを黙って待つ」のではなく、1年生から6年生まで一人一人が顔と名前を覚え、子どもたち同士が「協力し、教え合い、高め合う」、そんな伝統が根付いたら、南大沢小学校の子ども達は、他のどんな学校にも負けない大きな力を身に着けることができます。来週は全校遠足も控えています。縦割り班のチームワークを発揮して、もう一段高い階段に登っていきましょう。