学校日記

柏木小便り(校長編)

公開日
2009/06/04
更新日
2009/06/04

校長より

柏木小便り(校長編)
                        平成21年6月5日
雨の水さす運動会
                         校長 高濱 俊光

 当初予定の5月30日(土)の運動会、低気圧の気まぐれで祈念してい
た晴天来ず、29日(金)早々にやむなく31日(日)への延期を決定し
ました。
 いつもながら、運動会はお天気次第、私たちの心、子供たちの心、保護
者の心、お天道様は知ってか知らずか(知らないと思うけど)、いつもひ
やひやさせられます。(「気象庁、なんとかしてよと吾は言い」)
 しかし、延期決定はしても29日(金)は、雨の中をくい打ち、テント
の骨組み組み立て、入退場門の設置、放送機材、楽器、装飾、張り紙など
準備できるものはすべて、31日(日)の定刻実施に向けて全校一丸、総
動員体制で準備をしました。実施日は延期できても準備は後延ばしできま
せん。
 雨降る中、カッパ雨具を着て、仕事とはいえ黙々と準備する職員、職務
とはいえこれには頭が下がりました。
 さて31日(日)、曇り模様のお天気でしたが、実施決行。時折顔出す
気まぐれお日様、忍び寄る雨雲、お日様が勝つか雲が勝つか(そういえば、
学芸会の演目にこんな戦いをテーマにしたものがありましたね)、テント
の中から「神様仏様、オテント様」と私は呟きっぱなしの有様でした。
「心を燃やして走り出せ」のスローガンの下、子供たちは一心に走り、演
技し、競い合っていました。保護者の皆さんにはしっかと見ていただいた
ことと思います。
 その熱き心に雨はじっと我慢しているかのようでした。やがてお昼ごは
んも無事に済み、いよいよ午後の部に入り、何とか最後まで雨なしでいき
たいものだとさらに私は祈り続けたものでした。
 本校の誇る団体演技(表現)のクライマックス七頭舞がいよいよ終わる
頃、ぽつぽつ、ぽつぽつ、ポタリポタリ、シトシト、ピッチャンと空は完
全雨模様、七頭舞が終わったところで、後は火曜日延期と決定放送をした
まさにその時、こらえきれなくなったように一気呵成にザアーっときた雨。
(もうちっと我慢できんのかい。この頃の雨は、耐性がないね。)
 子供たちを教室に入れる間もなくびしょぬれにさせてしまったすごい雨。
保護者の皆さんも同じく避難する暇もないくらいの雨でした。いや、すご
かったな。私は立ちすくんで一歩も動けず、小止みになるのを待つばかり。
 しかして、子供たちを運動場から教室に移動させた後、その雨の中での
片付けに柏木会の会長さんをはじめ、役員の皆さん、会員の皆さん他、全
身雨に打たれてびしょぬれの状態にもかかわらずのお手伝い、本当にあり
がとうございました。
 この強雨にも「負けず、挫けず、少しも退かず」、やはり親の愛・保護
者の愛は、「雨より強し」でありました。
 この日の運動会、たくさんの保護者の皆さん、地域の皆さんが子供たち
の応援に来てくれました。常ながら、皆さん方の応援が子供たちにとって
どれほどの励ましになるか、言葉では書きつくせないところです。
 また、火曜日に残りのプログラム(全校競技「大玉送り」、終わりの体
操、閉会式)にも予想を超える保護者の皆さんが来てくれました。改めて
御礼申し上げる次第です。今後とも、どうぞ、よろしくお願いいたします。
 なお、末筆ながら本校の前職員川口教諭(現深大寺小)が、この日、助
っ人に駆けつけてくれました。改めて感謝の意を表し、ここに記しておき
たいと思います。
 多謝再会。