1月25日 お別れ‥そして命はつながる
- 公開日
- 2021/01/25
- 更新日
- 2021/01/25
校長日記
1月24日は、予報では雪でした。
実際は雪は積もりませんでしたが、みぞれ混じりの冷たい雨が朝から降っていました。
告別式の会場に入るといろいろな関係の方から生花が届けられて、故人の写真がまるでお花に包まれるように飾られていました。
写真のお顔は、きりっとひきしまったお顔でした。
11時。子どもたちと保護者、教職員のお気持ちとともに、告別式に参列しました。
家族葬ということで、ご親族の皆様と本当に親しい方が参列されていました。
式場内には、故人が生前に楽団で演奏していた曲が流れていました。
流れている曲の中で、とても上手なサックスの独奏がありました。話をうかがうと、故人が演奏したものと教えてもらいました。
とても上手でした。いくつかの曲の中で、「星影のエール」という曲が流れました。
いつも誰かを応援していた故人を思い出して、涙が出てきてしまいました。
告別式が終わって、棺が運ばれてきて、中を開けました。
そこには本当にいつもがんばっていた故人が眠るように横たわっていました。
お花を入れる前に、預かってきたたくさんのお手紙を棺の中に入れました。周りの人は、そのお手紙の多さに驚いていました。
「天国でゆっくり読んでください。」
と私は故人に呼びかけました。
棺のフタを閉めるときに、合掌をしました。皆さん涙を流しておられました。
出棺の前に最後にご家族の方がごあいさつをされました。
残されたご家族が、故人の意思を受け継いでいくとお話をされ、大きな存在を失った悲しみを思うと胸が痛くなる思いでした。
告別式が終わって、外に出ました。
まだ雨は降っていました。
悲しみの雨の中、故人は天国に旅立ちました。
私は、今日のお昼の時間に、気持ちを届けてくれた小宮小学校の全校の子どもたちに、この告別式の報告をしました。
今回のこの突然の悲しみにふれて、子どもたちもまた命について考えたことでしょう。
私も多くのことを考えさせられました。
命は、突然にその終わりが来ること。
悲しいけれど、たとえ短い生涯であっても、その生き様は多くの人の心に残り、その生き様がこれからを生きていくものを勇気づけるということ。
であれば、その命は、多くの人の命につながっていくのだということ。
私も故人を知っているものとして、その故人の命を自分の命の中につないで精一杯生きていきます。
あなたの一生はすばらしい人生でした。なぜなら、あなたの生きていた姿は、多くの人に優しさと安心と元気を与えたからです。私たちはあなたの命を受け継ぎ、がんばっていきます!
どうか天国でゆっくり休んでくださいね。そして、天国からみんなのことを見守っていてください。
本当に本当にありがとう‥。