学校日記

10.22 自分の心に向き合う(第一次感情と第二次感情)

公開日
2024/10/22
更新日
2024/10/22

学校から

一定の人間関係のある人同士で、一方がもう一方に対して「怒り」の感情を示す時、その背景には、元来別の感情が先にあると言われます。
つまり、何かの事象があった際、はじめに抱いた何らかの感情があるとされ、それを「第一次感情」、そして、その感情の後に表出された感情(ここで言う「怒り」の感情)が「第二次感情」と言うことです。

「怒り」の第二次感情に沿った行動は、相手への攻撃となり、けんかや時にいじめへと発展してしまいます。ある心理学では、「怒り」の目的は、「支配」「主導権の獲得」「利権の維持擁護」「正義感の発揮」とされ、自分自身の気持ちを満足させるための感情だとされています。

では、そもそも、「怒り」へと繋がった第一次感情は何でしょうか。いくつか考えてみます。
○約束を破られた→「悲しみ」
○話を聞いてもらえなかった→「虚しさ」
○危険を感じた→「恐怖」
○返信がなかった→「心配」
○誘ってもらえなかった→「さみしさ」

上にあげたような事例があった際、相手への思いの伝え方が「怒りにからの攻撃」となると、その後「ごめんなさい」を言う側になってしまいます。

しかし、「怒り」になりそうな自分の気持ちを客観視して、第一次感情に気づいて相手に伝えることができれば、「ごめんね」と言ってもらえる側になるのです。

つまり、同じ事象があったとしても、自分がどの行動を選ぶかによって、謝る側にも、謝られる側にもなり得るのです。

学校教育では、この自己決定力、自己指導力が子どもたちに身に付いていくよう、繰り返し、繰り返し指導をしてまいります。

11月はふれあい月間。自分の心に向き合う1ヶ月です。心の見つめ方、物事の捉え方について、ご家庭でもお子さんと話題にし、助言をしてあげてください。

今日は写真のない、いつもに増してまじめな投稿でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。