2019年11月1日 金曜日
- 公開日
- 2019/11/01
- 更新日
- 2019/11/01
今日は何の日
<R01.11.1>紅茶の日。1791年のこの日、船頭の大黒屋 光太夫が、ロシア女帝 エカテリーナ2世の茶会に招かれ、日本人として初めて外国の正式な茶会で本格的な欧風紅茶(Tea with milk)を飲んだそうです。
これに先立つ11年前、伊勢(現三重県)の白子港を17人の船員とともに出港した光太夫は遠州灘で遭難し、ロシア領の小島に漂着、その後ロシア本土に渡り、日本への帰国を嘆願しましたが断られてしまいました。諦めなかった光太夫は、直接女帝エカテリーナ2世に日本への帰国をお願いしようと、遥か西方の首都サンクトペテルブルクを目指しました。日本を出港してから約1万キロの総移動距離と、漂着から8年も経っていました。ついに女帝に会うことができた光太夫たちは、境遇に同情してくれた女帝から手厚いもてなしを受け、直ぐに帰国を許可してくれました。出発するまでの間、光太夫はロシア皇太子や貴族、政府の高官からも大変優遇され、様々な招待も受けました。また光太夫は女帝の文化的事業にも協力してあげました。これらの光太夫の貢献から、サンクトペテルブルクを離れる直前の11月1日に、女帝から茶会に招かれることになったのだそうです。