学校日記

励ましメッセージ(その24)

公開日
2020/04/28
更新日
2020/04/28

今日のできごと

日本の喜劇王 志村けんさんの言葉
 
 新潮社「変なおじさん」(著:志村けん)にこんな文章があります。
 
『僕は子供のころからテレビのお笑い番組が好きで、中学生の時にはもうコメディアンになろうと決めていた。そして、ドリフの付き人になって、今までずっとお笑いの世界で生きてきた。
だから、自分のやりたいことが昔からはっきりしてたし、それに向かって努力を重ねてきた。だから、今の自分があると思っている。
そんな僕をうらやましいと言う若い人たちがいる。
自分がやりたいことが見つからないからだそうだ。僕はそんなことを思った経験もないから、本当のところは、そういう人たちの気持ちはよくわからない。
でも、もし僕が彼らに何かアドバイスできるとすれば、世の中というのは、自分が動かないことには絶対何も起こらないということだ。
だから、やりたいことが見つからないと嘆く前に、色んなことをやってみたらいい。そして、少しでも興味を惹かれたものがあったら、それを一生懸命続けてみることだ。
何でもそうだけど、ずっと続けているとうまくなる。うまくなると、またおもしろくなってきて、さらに一生懸命やろうという気になってくる。
そうやって、一人前になっていくんだと思う。
天才なんて、どこにもいない。ある意味じゃ努力できる人間が天才なんだ。』

私自身も、志村さんの番組をテレビで観て育ってきた一人。
「だいじょうぶだぁ」という言葉に、笑顔をもらった一人。
志村さんが亡くなられた悲しみは、簡単に癒えることはありません。
しかし、偉大な喜劇王が、自分自身を振り返りながら綴ったこの「アドバイス」は、生きて多くの人を前へ突き動かすものとなるはずです。中学生のみんなにも、響くものがあるのではないでしょうか。
(2年学年主任 佐藤 綾)