おはようございます。
先週水曜日の朝の放送で、棟方先生からセーターや女子のスカート丈についてお話がありました。
それを受けて、今日は皆さんに身につけてもらいたい基本的生活習慣 「 あ じ み こ し 」 の 「 み 」 身だしなみについてお話しさせてください。
「 身だしなみ 」 とは、主に服装や装飾品など、身につけるものに対する心がけのことです。 似ている言葉に 「 おしゃれ 」 がありますが、「 身だしなみ 」 も 「 おしゃれ 」 も、自己表現という点では同じです。
では、「 身だしなみ 」 と 「 おしゃれ 」 の違う点は、何なのでしょうか。
それは、「 公私 」 の違いです。
「 おしゃれ 」 は、自由で制限がありません。
したがって、私的な場所・私的な時間で楽しむべき自己表現です。
それに対して、学校や会社などの公的な場所や時間における自己表現は、
公 ( おおやけ ) の基準に照らしたり、公の場で許される範囲内でしなければなりません。 これが 「 身だしなみ 」 であり、そこには 「 おしゃれ 」 と違って当然 制約というものがあります。
例えば、「 ピアス 」 などのアクセサリーをつけたり、お化粧をしたり、髪の毛を染めたり、下着が見えるようなミニスカートを履いたり、腰パンにしたり、シャツを出したり … といったことなどは、若者の間で流行っている 「 おしゃれ 」 です。
したがって、それらの自己表現は、私的な場所・私的な時間で行わなければなりません。
別所中学校は、公の場所です。 したがって、そこで楽しむべき自己表現は 「 おしゃれ 」 ではなく、別所中学校の基準に照らし、別所中学校という場で許される範囲内の 「 身だしなみ 」 でなければなりません。
その、公 ( こう・おおやけ ) と、私 ( し・わたくし ) とを区別せず、ごちゃまぜにしてしまうことを 「 公私混同 」 といいます。
繰り返しますが、「 おしゃれ 」 も 「 身だしなみ 」 も、自己表現です。 そして、「 自己表現 」 とは、自分の考え方や生き方を外に示すということです。
はやりの化粧、はやりのファッション、はやりの着こなし …
そうした 「 おしゃれ 」 にのみ心を奪われる一方で、公の基準、公のマナー、清潔感、品格といった 「 身だしなみ 」 を省みないその人の考え方・生き方とは、一体どんなものなのでしょう。
私には、きわめて浅はかで、貧しい考え方・生き方のように思えます。
「 おしゃれをしては、いけない 」 とは言いません。 それどころか、おしゃれを楽しむことは大いに賛成です。
しかし、最低限この別所中学校という公の場では、別所中学校の基準に照らし、別所中学校という場で許される範囲内の 「 身だしなみ 」 を楽しんでください。
時折、服装や頭髪で指導を受けた人の中に、開き直って 「 誰にも迷惑をかけていないから、いいじゃないか 」 とか 「 自分の自由にして、何が悪いのか 」 などと言う人がいますが、公の場における 「 公私混同 」 は、それ自体 周囲に対して迷惑であるということを、はっきりと言っておきます。
今日の私のお話は、以上です。