12月16日(木) 本日の授業風景 ・ その3
- 公開日
- 2010/12/16
- 更新日
- 2010/12/16
校長より
1年生・国語の授業の様子です。 担当は、井上先生です。
文法の学習で 「 指示する言葉 ( 指示語 )」 を取り上げていました。
「 指示語 」 とは、文字どおり物事・場所・方角・状態などを指し示す言葉のことで、よく 「 こそあど言葉 」 とも言われます。
「 これ・それ・あれ・どれ 」 「 この・その・あの・どの 」 「 ここ・そこ … 」 「 こっち・そっち … 」 などです。 一度出てきた言葉や説明の重複を避けるために、日常生活の中ではごく自然に使われています。
例えば 「 先月、隣町に新装開店した中華料理屋のトマトスープのラーメンを食べに行ったよ。 先月、隣町に新装開店した中華料理屋のトマトスープのラーメンは、とても美味しかったよ 」 というセリフは、冗長で聞きづらい感じがします。
そこで、自然に 「 先月 〜 ラーメン 」 までを 「 それ 」 などの指示語に置き換えて、「 それは、とても美味しかったよ 」 などとしているわけです。
ただし、私はよく家族に 「 あれは、どこだっけ? 」 「 今日、偶然あの人に会ったよ 」 などと言ってしまい、「 『 あれ 』 じゃ、わからない! 」 「 『 あの人 』 って、誰? 」 と注意されます。 指示するものが明確になっていない場合、指示語を使ってはいけないということですね。
ちなみに、来週テレビ放映されるマイケル・ジャクソンの遺作となったドキュメンタリー映画のタイトル 「 THIS IS IT 」 は、「 これは、それ 」 という指示語で訳すと意味不明になってしまいます。 「 さあ、いよいよだ! 」 「 まさしく、これだ! 」 「 これで、終わりだ! 」 などの意味をもつ俗語です。
授業の最後は、恒例の百人一首で締めました。( 写真・下 )
校長 武田幸雄