学校日記

11月30日(火) 本日の授業風景 ・ その3

公開日
2010/11/30
更新日
2010/11/30

校長より

 2年生・国語の授業の様子です。 担当は、張元先生です。

 漢文の学習で、「論語」を取り上げています。

 「 論語 」 とは、中国・春秋時代の思想家であり儒家の始祖である孔子と、その弟子たちの言行録です。 「 子、曰く … 」 のフレーズが有名です。

 今日の授業は、書き下し文を訓読文に直す練習が中心でした。
 返り点や置き字などの決まり事がわかっていないと、間違えてしまいます。

 漢文の授業では、そうした最低限の決まり事を身につけることも大切ですが、せっかく 「 論語 」 を学ぶのですから、ぜひその文に込められた 「 心・精神 」 といったものも身につけてください。

 教科書に出ていたもの以外にも、有名な次の文言があります。

 弟子が孔子に尋ねました。
 「 一言で、生涯努めなければならないことを表す言葉があるでしょうか? 」

 孔子は答えました。

 「 それ恕(じょ)か。 己の欲せざる所は、人に施すこと勿れ(なかれ)」
 ( それは 『 恕 』 つまり、思いやりの心である。 自分がやってほしくないことは、人にもやってはいけないということだ。)

 興味のある人は、教科書や便覧に載っている論語以外にも、図書室やインターネットで調べてみると良いでしょう。
                                     校長 武田幸雄