11月16日(火) 本日の授業風景 ・ その3
- 公開日
- 2010/11/16
- 更新日
- 2010/11/16
校長より
2年生・国語の授業の様子です。 担当は、張元先生です。
文法の学習で、今日は特に 「 接続詞 」 を取り上げていました。
授業の後半、練習問題を解いているときにふと思いついて、私から問題を出させてもらいました。 保護者の皆様も、参考までにお答えになってください。
Q. 「 教室の中は静かだ。 なので、眠くなった。」 という言い方は、日本語として文法的に正しいですか? 間違っていますか?
要は 「 なので 」 という接続詞は 「 あり? なし? 」 ということを尋ねているのですが、クラスの3分の2は 「 あり 」 に手を挙げました。 また、「 なし 」 に手を挙げた人も 「 校長がわざわざ聞くぐらいだから 『 なし 』 だろう 」 程度の理由だったようです。 もちろん、正解は 「 なし ・ 間違い 」 です。
「 この続きは、ウェブで 」 と言っておきましたので、下記をご覧ください。
A. 「 なので 」 という言い方は、1.形容動詞の連体形の活用語尾 「 な 」 2.断定の助動詞 「 だ 」 の連体形 「 な 」 のいずれかに、接続助詞 「 ので 」 が付いた言い方です。
したがって、「 教室の中は静かなので、眠くなった。」 という言い方は 「 ○ 」 です。 この場合、「 静かな 」 が形容動詞で 「 ので 」 が接続助詞です。
同様に、「 背広と革靴で走り筋肉痛なので、学校を休んだ。」 という言い方も 「 ○ 」 です。 「 筋肉痛だ 」 の 「 だ 」 は断定の助動詞で、その連体形 「 な 」 に接続助詞 「 ので 」 が付いた言い方だからです。
つまり、「 な 」 + 「 ので 」 という言い方はあっても、単語としての 「 なので 」 は存在しないということなのですが、今やこの誤用がテレビでも氾濫していますから、そのうち許容されてしまうかもしれませんね。
校長 武田幸雄