7月2日(金) 紅一点 と 半夏生 ( はんげしょう )
- 公開日
- 2010/07/02
- 更新日
- 2010/07/02
校長より
校舎脇にあるザクロの木が、美しい花をつけています。
「 紅一点 」( こういってん ) という言葉があります。
男性の中に、たった一人だけ女性がいる場合などに使われますが、もともとこの「 紅 」 とはザクロのことを指しています。
「 紅一点 」 は、「 万緑叢中紅一点 」 = ( 辺り一面の緑が生い茂っている中に、ひとつだけザクロの花が咲いている ) という古い中国の詞の中にある言葉なのです。
さて、夏至 ( げし ) から数えて11日目の日のことを、半夏生といいます。
今年は、今日が半夏生です。
この半夏生の日について、地方によっては 「 この日は天から毒気が降るため、井戸に蓋をしなければならない 」 「 この日に採った野菜を食べてはいけない 」 「 ハンゲという妖怪が現れる 」 「 この日に竹の花が咲いたり消えたりして、それを見ると死ぬ 」 など、ちょっとぞっとするような言い伝えがあるようです。
なぜでしょうか?
昔から農家では、この半夏生の日までに田植えを終えるのが好ましいとされてきました。 そこで、この日は農作業をさせないために、上記のような 「 家から外に出させない言い伝え 」 ができたのではないかという説があります。
また、関西では 「 タコの吸盤が吸い付くように、稲が田んぼにしっかり根づくように 」 との願いを込めて、この日にたこを食べる習慣もあります。
そのため、本日の学校給食にはタコが出たのです。
校長 武田幸雄