命の大切さを共に考える日
- 公開日
- 2025/06/06
- 更新日
- 2025/06/06
校長室より
6月6日(金)
今日は由井第一小学校の「いのちの大切さを共に考える日」です。児童朝会でこんなお話をしました。(一部抜粋)
今日は、「いのちの大切さを共に考える日」です。とても大切な話なのでしっかり聞いてください。みなさん一人一人には、たった一つの大切な「いのち」があります。みなさんのお家の人たち、そして、ここにいる先生たちは、みなさんのたった一つの大切な「いのち」が輝いてほしいと願って、みなさんのことを育てています。学校で勉強を頑張っている姿。友達と一致団結して行事をやりとげようとしている姿。友達と楽しく遊んでいる姿。それらは、みんなの「いのち」が輝いている姿です。
さて、来月の7月20日〜22日までの3日間、6年生と一緒に栃木県の日光に移動教室に出かけます。そこでは「星野富弘美術館」の見学が予定されています。
*ここで、いくつか星野富弘さんの詩を紹介しました。
星野さんは、体育の先生でした。昔から体を動かすことが大好きで、その得意な体操を教えるために、中学校の体育の先生になったのです。ところがある日、悲劇が星野さんを襲いました。授業で得意の宙返りを教えているときに、誤って首からマットに落ちた星野さんは、首の骨を折る大けがを負ってしまいました。そのまま救急車で運ばれ、9年間も入院することになりました。その事故により、首から下が全く動かなくなってしまったのです。星野さんは、全く動かなくなってしまった体のことで、毎日「死にたい」と考えるほど深く悩み、つらく苦しい日々を送りました。一生懸命お世話してくれるお母さんにもつらく当たってしまうこともあったそうです。
*「いのち」の詩を紹介
この詩を読んで、どんなことを感じるでしょうか。
たくさんのつらい経験をし、死にたいと思って過ごした日々があり、お母さんや、たくさんの人たちに支えられて生活する中で、自分を見つめなおし、さらに、自分の絵や作品で、苦しんでいる人や悲しんでいる人を支えられる存在となっていった星野さんは、「生きている」ということに喜びを見出し、「いのち」を輝かせながら作品作りに取り組んでいました。
「いのち」が大切なことは、誰もが知っていることだと思います。自分の命を大切にすることはもちろん、自分のことを大切に考えてくれている人のために生きることも大切です。また、自分と同じように、大切にされて育ってきた友達の命も大切にできることも、とても大切なことです。
来週から1週間は、特に、「いのちの大切さ」をしっかりと考える日にしてほしいと思います。そして、「生きている」喜びを感じ、おうちの方から頂いた「いのち」を輝かせながら学校生活を送ってほしいと思います。
そして、6年生には、ぜひ、富弘美術館に行って、実際に星野さんの作品を見て、星野さんが、どのように生きようとしていたのかを実感してきてほしいと思います。