「生徒の皆さんへ」 第1学年 竹川理貴

 4月も終わりに近づき、皆さんが最後に登校してから約3週間が経ちました。毎日どのように過ごしているでしょうか。我慢しなければならないことが多く、同じような毎日の生活に飽きてきた人も多いのではないでしょうか。私は教材の準備をしながら、今後の地球や日常生活がどうなっていくのかが気になり、多くのメディアを使い情報を集めていました。その中で次のような内容に興味をもったので紹介します。

 「新型コロナウイルス対策としてのロックダウン(都市封鎖)や経済活動の縮小が、大気汚染の改善や二酸化炭素(CO₂)排出量の減少といった環境へのプラス効果をもたらしている。」

 新型コロナウイルスは世界にとって悪いことでしかないと考えていた私にはとても驚きでした。各国の研究機関が衛星からの情報をもとに解析した結果、世界各国で二酸化炭素(CO₂)の排出量や二酸化窒素(NO₂)の大気中の含有量が大幅に減少したとのことです。また、イタリアのベネチアでは水質汚染が問題となっていた運河の水がきれいな透明になり、魚の数も増えたそうです。これらの大きな理由はロックダウンや経済活動の縮小により、人や物の移動が減り、その結果、車などの利用が減ったことです。知ってのとおり、車などは化石燃料を燃やして走っています。化石燃料の燃焼時には二酸化炭素(CO₂)や、二酸化窒素(NO₂)が排出されるので、車などの利用が減れば、もちろん大気中に排出される量は減ります。これら以外の理由も多くあるでしょう。しかし、新型コロナウイルスによって人間の活動が縮小したことによって地球の環境が改善したということは間違いのない事実なのです。
 みなさんはこの問題についてどういう考えますか。この問題を考えるにはトレードオフについて理解しておく必要があります。トレードオフとは両立不可能なものをどう扱っていくか(バランスをとっていくか)という考え方です。現状では人間が不便を我慢すれば地球環境を守ることができる。今までどおりの便利な生活を続ければ地球環境が悪化していく。つまり、便利な生活と環境問題がトレードオフの関係にあるのです。
 専門家の話では、今回の大気がきれいになった状態は一時的なもので、新型コロナウイルスの猛威が収まり経済活動が回復すると、今までの停滞していた分を取り戻そうとこれまで以上に活動が活発化し、大気汚染が進むと予想されているそうです。
 私は今だからこそ環境と人間の関係について見直すべきだと思います。人間は急激な変化が苦手なので、我慢を続けている今だからこそ、活動が再開するときに以前よりは少し我慢した生活にするなど、環境問題との関係性を変えやすいと思います。人間が便利にさらに生活を発展させる技術を開発する、そして環境にもやさしい技術を発展させることができれば地球にも明るい未来が見えてくるのではないでしょうか。

 みなさんも時間の取れる今だからこそ、様々なことに興味をもって、広い視野で考えを深めてみましょう。そして、さらに成長したみなさんと会えることを楽しみにしています。体調には気を付けて過ごしてください。

*写真は小笠原諸島の南島(校長撮影)
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