9月2日(月)全校朝会を体育館で行いました。
この日は市内の小中学校が全校一斉に「命の大切さ」について講話する日となっています。
飼っていたネコと死別した時のを悲しみの作文から、「命がある以上死は必ず訪れる。」「悲しさを乗り越えることと同時に、その人たちの分もしっかり生きていかなければならない。」というお話をしました。
そして、命が大切なことはみんな知っている。
もう一度「命の大切さ」について一人一人が考えるようお願いして話を終えました。(詳しくは おりたたみ記事を)
いつも以上に集中して話を聞いてくれました。
追記
9月2日(月) 全校朝会 校長講話
朝晩は随分と涼しくなってきました。昼間は相変わらず暑いですし、運動会の練習も始まっていますから、熱中症には気を付けてもらいたいです。夜、窓を開けたままにして寝ると、おなかをこわしたり風邪をひいたりしそうなので そちらも気を付けてください。
2学期が始まって1週間がたちました。
夏休みののんびりした生活から、学校の生活リズムに戻ったでしょうか。
早寝・早起き・朝ごはん! 昼間は元気に体を動かし、お友達とも仲良く、勉強にも集中して取り組んでほしいと思います。
2学期も「ちょっと頑張ればできそうな目標」に取り組んでいってください。
さて、今日は、「命について」お話ししたいと思います。
初めに ネコちゃんとの別れの時の事を書いた作文を紹介したいと思います。
物心ついた時からずっと 一緒だった猫が病気になった。
いつものように私が名前を呼んでも、腕のなかに飛び込んで来る元気もなくなり、お医者さんにも「もう長くはない。」と告げられた。
今は悲しむよりも最期(※)までこの子のそばにいよう。(※死んでしまう場合の最後は、「最期」と表記します。)
私がそう決心して 間もなく猫は家から消えた。家中捜しても見当たらない。
父は
「猫は死ぬ間際、自分の死に場所を 探しに旅に出るっていうからね。
きっとあの子も死期を悟って自分に合った場所を探しに出かけたんだよ。」
と慰めるように言ったが当然私は受け入れられず、町中 名前を呼びながら捜し回った。
途中 頭の中によみがえるあの子との思い出に涙が溢れても、 転んで足を擦りむいても ひたすら名前を呼びながら捜し回った。
やがて日も暮れ、 母に「一度家に戻ろう。」と言われ戻ったとき、 庭の向こうから私以上にボロボロになり、泥だらけになったあの子の姿がこちらに近づいてきた。
涙で霞む目を何度も擦って確認したが間違えなくうちの猫だった。
枯れた声で名前を呼ぶとフラつきながらも精一杯の力で私の腕のなかに飛び込んで来てくれた。
どれくらい経っただろう。
やがてこの子は私の腕のなかで眠るように息を引き取った。
「この子は我が家で暮らしてきて幸せだったのかもしれないな。」と父が言ったとき、少しだけ悲しさが嬉しさに変わった。
私もそう思えた。
この子は最期も私の腕のなかを選んでくれたから。
というお話です。
みなさんは どう感じたでしょうか?
大切な人、今日はネコちゃんだったですが 大切な人との別れ。
とても悲しいものです。
校長先生も 父も母も お父さんやお母さんとも死んでしまっていて もう会うことはできません。 今でも 時々夢に出てきたり 思い出がよみがえるときがあります。もう 亡くなってから20年ぐらいたつのですが・・・。
人には命があり、いつか必ず死ぬ時が訪れるのですが、とてもつらく悲しいものです。
人との別れ 特に死んで別れる『死別』は とてもつらく 悲しいものですが 乗り越えていかなければなりません。
さらに、生き残っている私たちは、その人たちの分も 生きていかなければなりません。
「もっと長生きしたかったなあ」という人 災害や事故 病気などで「生きたくても生きられなかった人」 そういう人たちのためにも、その人たちの分も、皆さんには 元気に 生きて欲しいと思います。
今週 来週は 命について考える週 となっています。
安間教育長先生からのお手紙も担任の先生方から配られます。
今朝は八王子市の70の小学校 38の中学校全校で 命について考えましょう という校長先生からのお話が行われています。
言葉では 「命を大切にしなければならない。」と 分かっていると思います。
今一度 真剣に命について考えてもらいたいと思います。