戦う気持ち 2
- 公開日
- 2019/09/25
- 更新日
- 2019/09/25
サッカー部
戦う気持ちを見せろ!と、試合の度に言ってきた。
今の世の中、「戦う」ことは、非現実的なことでもある。争いごとは極力しないようにと言われ、ケンカもしたことがない。怒鳴られた経験もない。そんな選手たちに戦うことを求める。
戦うとは何なのか? どうやって戦うのか?
サッカーは、格闘技だから、身体接触が必ずあり、打撲等のケガも絶えない。
自チームが有利に進むための騙し合いもあるから、腹立つことも多くある。
負けるかもしれない不安感。失敗するかもしれない恐怖心。そんなモノとも戦わなければいけない。
以前に道徳地区公開講座で、元Jリーガーで、元横浜Fマリノス監督の木村和司さんをお招きした時のことを思い出す。
木村さんは、日本国内でのプロ第一号になった後、スランプに陥った。「プロは○○でなければならない、ということを考え過ぎてしっまったかもしれない。」と。それって、周りからの目を気にしていた、ということになるのだろう。
選手時代は、「とにかく上手くなりたい」「楽しんでサッカーをしたい」「お客さんを喜ばせたい」と思っていた。
だから、そのための努力は当然だし、辛いと思ったことなどなかったと。
私が質問で「辛い」「苦しい」という言葉を出すと 「?」という顔をし、一言「知らん!」。
「うつ(鬱)」ってどんな状態なんですか?に対しては「俺は鬱にはなっていないから、そう言われてもわからない」と。
過ぎたことを悔やんでもどうにもならんだろう、だったら次のことを考えた方が、よっぽど良い。サッカーとは、そういう競技だ。
この話に、戦うためのヒントがあるに違いない!と思っている。