【さんだのひろば】マルチメディア体験
- 公開日
- 2022/04/19
- 更新日
- 2022/04/19
校長室より
4年生と5年生の教室の前に、詩の視写が掲示されています。
4年生は「はるのうた」、5年生は「水平線」「うぐいす」です。
視写は、活動としてはシンプルですが、様々な効果があります。
子どもたちは、できるだけ消しゴムを使わないように、じっくりと取り組んでいましたが、そのじっくりと…という時間に意味があります。
「みずはつるつる かぜはそよそよ」(はるのうた)
「すきとおる はるのつめたさ」(うぐいす)
「ゆれているはずなのに一直線にある」(水平線)
など、黙って書き写すことによって、頭の中でその言葉を反芻します。言葉だけでなく、様々な情景が浮かび上がります、様々な音も聞こえてくるでしょうし、子どもによっては手触りや匂いなども感じるようです。
思考とは「頭の中のマルチメディア体験」だと言う研究者もいますが、言い得て妙です。
情報があふれる時代だからこそ必要な学習なのだと思います。