人類と火
- 公開日
- 2017/11/30
- 更新日
- 2017/11/30
校長より
人類がこれだけ進んだ文明を発展させ、地球上のほぼ全域で生活できるようになったのは、火の使用が大きな契機だったと言われます。
数十万年前から人類の祖先は火を使用していたと唱える学者もいます。
さて、それから遥かに時間を超えた本校の理科室。
4年生が「アルコールランプに火をつけ、消す」活動を行っています。
「怖い〜!」「無理だよ。」
叫びに近い声が聞こえます。
マッチを擦ることができないのです。
担任が後ろから抱えながら一緒に火をつけます。
校長も、何人かの子を手伝いました。
怖いので、マッチの軸の上の方を持ってしまい、素早く擦ることができないのです。
火がつくと、グループ内で、「おぉ〜!」という歓声とともに拍手が湧き起こります。
子供たちに、
「マッチ擦ったの、人生で初めて?」
と聞くと、一斉に「うん!」という反応。
太古の時代、恐怖に打ち勝ち、火の使用を始めた私たちの祖先が、現代の理科室の様子を見ると、嘆き悲しむかもしれません。【校長】