きこえとことばの教室
- 公開日
- 2011/03/09
- 更新日
- 2011/03/09
校長より
平成23年2月16日
「きこえとことばの教室」
八王子市立柏木小学校長 高濱 俊光
私たちの社会は、「ことば」でつながっている社会、「ことば」
をつなげて心をつたえあう社会です。
「きこえとことばの教室」は、「教えるもの」と「学ぶもの」が1
対1対応でコミュニケーションを図り、「ことばを整え、心を育て」
子どもの持つ言語力をより高めていく場です。
ここでは、どの子も落ち着いていて、とても柔らかないい表情を
しています。
「きこえとことばの教室」で過ごす時間はわずかな時間です。しか
し、子どもたちにとっては自分を素直に出せる「場と時間」になっ
ているのではないか、教室に通う子どもたちの表情をみていると、
それを強く感じます。
以前に私もその場に入り、子どもと一緒に「指導を受けた」こと
があります。
その時、とても楽しく過ごすことができたことを覚えています。
指導者がいかに子どもの心を大事にして、コミュニケーションを図
っているか、よくわかりました。
「教えるもの」と「学ぶもの」との間(あいだ)、「関係」が教育
にとっていかに大事であるか。「教育は関係である」といわれる所
以です。
「きこえとことばの教室」に通い、生き生きとして活動している子
どもたちの様子は「きこえとことばの教室」のいわば「財産」。
大きな集団の中ではなかなか自分を表現できない子どもたちが、
「きこえとことばの教室」で1対1対応のコミュニケーションの中
で、自分を素直に表現する。
この、「きこえとことばの教室」での子どもの様子を是非、在籍
学級の先生にも直接見ていただければと思います。
「きこえとことばの教室」からは在籍学級訪問を計画的に行ってい
ます。それと同様に、在籍学級から「きこえとことばの教室」への
訪問もできるようにしたいものです。
相互訪問によって「それらの財産」は、確実に日々の指導に活か
されるものと信じています。
限られた「時間と空間」の中で、「教えるもの」としての力をよ
り高め、「学ぶものとしての子ども」との「共感・関係」の中で、
いかに子どもの「きこえとことばの力」を整えていくか。
「きこえとことばの教室」の先生方の教育努力には終わりがありま
せん。