学校日記

終わりはスタート(地域運営学校へ)

公開日
2011/03/03
更新日
2011/03/03

校長より

終わりはスタート(地域運営学校へ)

                      校長 高濱 俊光

 24日(木)は卒業式、25日(金)が修了式。今年度の終わり
です。
 1年間、保護者の皆様にはいろいろご協力ご支援いただき、あり
がとうございました。
職員一同、心より感謝申し上げます。
 新年度からは、新しい教育課程(新指導要領に基づく)での教育
が始まります。すでに、お知らせしてある通り、柏木小、南大沢小、
南大沢中の3校は、地域運営学校として新しくスタートします。
 小中9年間を見通した一貫教育を進めるために、地域代表の方に
当該3校の学校運営の一翼を担っていただき、教育活動の推進と充
実を図る新しい学校運営の形です。
 これは、地域の声を学校の教育活動に反映させ、学校の教育活動
を地域の協力の下で推進し、学校の教育課題と地域の教育課題を学
校と地域との直接的連携によって解決を図っていこうとするもので
もあります。
 各校長と南大沢地域の代表者による学校運営協議会(運営委員1
0名)を設置し、そこが核となって3校の学校運営(教育活動)を
より充実したものにしていく地域運営学校、これは、八王子市の進
める重要な教育施策の一つでもあります。
 この、地域運営学校設置の意義は、小学校における教育課題、中
学校における教育課題、地域における課題を総合的・系統的・段階
的に把握し、その解決に向けて学校と地域が連携して取り組むとこ
ろにあります。
 設置された学校運営協議会には、その意味から学校教育・家庭教
育・地域社会教育の当事者としての責任と義務が生じると同時に、
地域作り(地域コミュニティ作り)の推進者としての役割も担うこ
とになります。
 運営が軌道に乗るまでには、まだまだ解決すべきことも多いかと
思います。が、少しずつ段階的に、実践しつつ解決を図っていくと
いう考えで取り組んでいけば、子供たちの教育においても、地域
(街)作り—地域コミュニティ作り—においても大きな成果を得る
ことができると信じています。
 保護者の皆様方も、どうぞ、教育当事者としてこれまで以上のご
協力とご支援をお願いいたします。
 これまでの教育のかたちから新しい教育のかたちへ、その転換と
構築に向けてともに歩んでいこうではありませんか。その先に子供
たちの未来があるのですから。
 最後に、自戒と反省を込めて「教育とは何か」について改めてこ
こに記し、保護者・地域の皆様方との連帯を強く願う次第です。
 教育とは、「今の、そしてこれからの社会に適応し、変革し、創
造していく人間を育成することである」。