卒業式 夢をもって旅立ち!
- 公開日
- 2015/03/27
- 更新日
- 2015/03/27
校長日記
3月24日(火)温かな日差しの中、八王子市立小宮小学校の第40回卒業式が行われました。国歌斉唱、校歌斉唱、学事報告、卒業証書授与、学校長式辞、教育委員会祝辞、PTA会長祝辞…門出の言葉で、5年生からのお祝いの言葉と合唱があり、卒業生は、学年のテーマ「ONE FOR ALL ALL FOR ONE」「ひとりはみんなのために みんなはひとりのために」を胸に、最後にこう呼びかけました。「ぼくたち」「わたしたちは」「世界の人々との交流を深め」「争いをなくし」「だれもが生きる喜びを感じられるような」「平和な世界をめざして」「今、小宮小を 卒業します」そして、『旅立ちの日に』を心を込めて合唱しました。夢をもち小宮小学校を巣立ち、中学校へ船出しました。
最後に、私から話した式辞を掲載します。卒業生に届くことを願っています。
【式辞】
桜の蕾も膨らみ、あと少しで開花を迎えます。今日のよき日を待ち焦がれているようです。
本日、卒業式を行いましたところ、多くのご来賓の方々のご臨席を賜り大変光栄に存じます。心からお礼を申し上げます。
小宮小学校を巣立つ皆さん、ご卒業本当におめでとうございます。今、皆さんに授与した卒業証書は、小学校6年間の学習と生活を立派にやり遂げた証です。しかし、本当に「自分は小学校生活6年間を悔いなくやり遂げた」と言えるか?自分に問うてください。ある人が「人生はマラソンなんだから、百メートルで一等をもらったってしょうがない。」と言っています。小学校の6年間を百メートルとするなら、一位だったと思う人は今の頑張りを続けてください。残念ながら力を発揮できなかった人は、まずは中学校で力を発揮して人生と言うマラソンを自分の足で大地を踏みしめて歩んでください。
本日は、これから中学校へ進学する皆さんに大事な話をします。『感謝』と言うことについてです。
皆さんは、生まれてから、日々、成長して、今日の日を迎えました。今まで、逃げ出したくなるほど辛かった時、頑張ってやり遂げた時、その陰には、家族の支えがありました。また、地域の方、先生・主事さん方、そして、友達の支えがあったことを忘れないでください。
『感謝』は言葉で伝えることもできますが、行動で示すことが何よりも大事です。では行動で示すとは何をすることでしょうか?「やり切る。変わろう。」と決断を自分で下すことです。『感謝』の心が本物なら、必ず行動となって現れます。誰かに変えてもらうことはできません。あの人がいるから、周りの環境が悪いから、と嘆いたり、愚痴を言ったりして、できないと言うことは、とても簡単なことです。目標に向かって歩みを止めた瞬間から、成長の芽は摘み取られてしまいます。何があっても負けることのない人間としての強さと、人を思いやる心をもった生き方をすることです。
あなたが希望をつくるのです。あなたがあなたの進むべき道をつくり、歩むのです。あなたが未来をつくるのです。
その希望に燃えて、自分を変えようと努力することが、あなた達の特権です。私たち大人にはない未知なる力をもっているのです。今は挑戦して失敗しても、許されるのです。何もしないのが一番ダメです。あなた達の輝やく姿を見せることが、今まで支えてきていただいた保護者や地域の方々への『感謝』を表すことになり、希望になり、支えになるのです。卒業生の皆さん、自分の人生を誠実に生きてください。『感謝』を『恩返し』という形で表してください。校長先生からのお願いです。あなた達が栄光のゴールに向かって、ひたむきに進む姿を夢見ています。
さて、保護者の皆様、お子様のご卒業、おめでとうございます。お子様を大きな愛情をもって育てられたことに感謝の意を表します。どうか卒業生をこれからも見守り支えてください。
さあ、在校生のみなさん。先輩を送り出す時が近づいてきました。先輩が様々な活動で皆さんをリードし、素晴らしい学校にしてきた姿をしっかり受け継いでください。校長先生は期待しています。
卒業生のみなさん、いよいよ、中学への船出です。『感謝』の心を『恩返し』という行動で表し、新しい中学と言う大海原に自信をもって船出しましょう。
以上で式辞といたします。
平成27年3月24日
小宮小学校長 井上正彦